オーストラリア発のブランド「パム（P.A.M.）」と落合宏理が手掛ける「ファセッタズム（Facetasm）」が、国内外の8アーティストが参加するコンセプチュアルブックを発表した。「Pamtasm Conceptual Book」は税別4,500円で、パリでは6月25日、日本では7月に発売を予定している。

　「Pamtasm」と名付けられたプロジェクトは、ファセッタズムの由来に通ずる「さまざまな顔」というキーワードをもとに、カルト的でユニークなデザインを発信し続けるパムならではの視点から、前後2つの顔を持つとされる神「ヤヌス（Janus）」の発想に着目。ファッションデザイナー、コンテンポラリーアーティスト、フォトグラファー、グラフィックデザイナーなど、異なる背景を持った各アーティストが思い描く5つの「Face」を1冊の本に集約している。表紙のグラフィックは参加アーティストの一人スケートシング（SK8THING）が担当。中央で2つに分断されたページをめくると異なる2つの「Face」が組み合わせられ、新しい顔が浮かび上がる仕様で、パムの創業者ミーシャ・ホレンバック（Misha Hollenbach）によりサイケデリックなデザインに仕上がっている。

　プロジェクトに合わせて、Pamtasmのカプセルコレクションが製作された。パムとファセッタズムそれぞれの定番アイテムをベースに、ブックの中のさまざまな「Face」をデザインに落とし込んだコーチジャケットやTシャツ、キャップなど、全8型を展開。日本ではブックに合わせて7月から順次発売を予定している。