デザイナー山本耀司氏のパリ・コレクションデビュー30周年を記念した「YOHJI YAMAMOTO 展」が、東京・渋谷の「西武渋谷店」にて9月6日〜19日に開催する。テーマは「Dialogue 対話」。漆黒の空間で、「Yohji Yamamoto（ヨウジヤマモト）」のアーカイブ作品や気鋭フォトグラファーによる写真、「黒の詩人」と題された映像作品が公開される。

渋谷西武で「YOHJI YAMAMOTO 展」開催

　1981年のパリコレクションで鮮烈なデビューを果たしたデザイナー山本耀司氏は、30周年のアニバーサリーイヤーを迎えた2011年、これまでの功績を讃えられてフランス芸術文化勲章の最高位コマンドゥール章を受勲した。これを記念し、「西武渋谷店」の「シブヤモードギャラリー」の一環として「YOHJI YAMAMOTO 展」の開催が決定。A館7階の特設会場に、春に出版された自身初の自叙伝「MY DEAR BOMB」の世界に迷い込んだような黒い空間が出現する。

　会場を飾るのは、1990年～2006年にパリで発表された約15体のコレクション作品や、Peter Lindbergh（ピーター・リンドバーグ）、Max Vadukul（マックス・ヴァドゥクル）、Craig McDean（クレイグ・マクディーン）など著名フォトグラファーが1984年から2002年に撮影した写真。そして、イギリスの「ヴィクトリア・アンド・アルバート（V&A）美術館」で開催された展覧会で紹介された映像作品「Yohji Yamamoto: The poet of black」が公開され、それらの作品と「対話」をするかのような空間が広がる。入場無料。