AFP
2016/06/06
仏レジオンドヌール授与の高田賢三、「最もパリらしい日本人デザイナーの一人」
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2016/06/06
6月2日、デザイナーの高田賢三氏(77)に、フランスのレジオンドヌール勲章シュヴァリエ位が授与された。ローラン・ファビウス(Laurent Fabius)憲法評議会議長は、「最もパリらしい日本人デザイナーの一人」と称える。

高田氏は1964年に渡仏、70年パリに初めての店舗を開いた。「パリのファッションの常識を変え、人々に感銘を与えた。他に類を見ない取り合わせで色彩や花々をふんだんに取り入れつつ、詩情豊かな大胆さをアピールした」と議長。
「ファッションは廃れる。だがスタイルは永遠だ」というイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の言葉を引用し、「あなたはただのファッションデザイナーではない。スタイルを作るデザイナーだ。そのスタイルが、日本というルーツとパリのインスピレーションを結びつけた」と続ける。
「非常に感銘を受け、名誉に感じている」と話す高田氏は、「64年に日本を発った時には、フランスに6ヵ月以上滞在することなど考えもつかなかった。それが50年経った今もずっとこの地にとどまっていられて、とても喜ばしく思う」と語った。
1939年に兵庫県姫路市で生まれた高田賢三氏は、パリに進出した日本人デザイナーの第一世代だ。フラワープリントとエスニックなインスピレーションに溢れたコレクションで注目を集めたほか、数々のフレグランスでも有名になった。
93年にはブランドをLVMHグループに売却し、その後自身はインテリアデザインや絵画などに転向。パリのバスティーユにある自宅は09年には手放しており、所有する美術品のコレクションも競売に出した。
同氏は芸術文化勲章コマンドゥールも受賞している。
ブランド「ケンゾー(Kenzo)」のデザインは、11年よりウンベルト・レオン(Humberto Leon)とキャロル・リム(Carol Lim)のアメリカ人デザイナーデュオが手掛ける。
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