fashionsnap
2020/06/03
ケリングが反人種差別活動を支援、傘下のバレンシアガは基金を設立
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2020/06/03
「グッチ(Gucci)」や「サンローラン(Saint Laurent)」を擁するケリング(Kering)が、反人種差別活動を行う団体への寄付を発表した。具体的な寄付金額は非公表。

アメリカでは、5月25日にミネソタ州で白人警察官が拘束した黒人男性が圧迫死した事件をきっかけに、人種差別抗議運動「Black Lives Matter」が加熱している。一部の地域では市民が暴徒化する事件も発生しており、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」や「ユニクロ(Uniqlo)」の店舗が略奪のターゲットにされたほか、ケリング傘下の「グッチ(Gucci)」もショーウィンドウが壊されるなど、ファッション関連店舗での被害が相次いでいるという。Black Lives Matterムーブメントの高まりを受け、「ナイキ(Nike)」「アディダス(Adidas)」「マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)」「ヴァレンティノ(Valentino)」などのファッションブランドが続々と差別反対を表明した。
ケリングは、全傘下ブランドと連名で人種差別への反対を表明。アメリカでの人種差別の撤廃と警察の暴力を減らすことを目的に活動する「NAACP(全米黒人地位向上協会/ 全米有色人種地位向上協会)」と「キャンペーンゼロ(Campaign Zero)」に寄付を行う。また、傘下ブランドの「バレンシアガ(Balenciaga)」は日本時間6月3日、公式インスタグラムのストーリーズにメッセージを投稿。きっかけとなった事件の被害者ジョージ・フロイド(George Floyd)の名前を挙げ、事件が起きた5月25日に毎年NAACPに寄付を行うほか、フランスの人種差別反対運動を支援する基金を設立すると発表した。
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