2013/10/02
世界ブランド価値評価ランキング:ラグジュアリー分野が堅調
2013/10/02
世界最大のブランドコンサルティング会社Interbrand(インターブランド)が、グローバルブランド価値評価ランキング「Best Global Brands」の2013年版を発表した。今年で14回目となる「Best Global Brands」は、グローバルに事業を展開するブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けしたもの。
今回の総合ランキングでは、1999年の公表開始以来13年連続で1位を保持してきた「Coca-Cola(コカ・コーラ)」が3位に転落し、「Apple(アップル)」が1位、「Google(グーグル)」が2位となった。ファッション分野では、アパレルブランドやラグジュアリーブランドが高い伸び率を見せ、順位を上げた。

Interbrandは、「成長市場である中国の経済減速にもかかわらず、ラグジュアリーセクターは堅調にブランド価値を高めた。7つのラグジュアリーブランドが総合ランキング上位100位以内にランクインし、7ブランドとも5%以上の伸び率を達成した」と発表。「米国や中国で新規出店が増加したほか、オンラインショッピングなどデジタルデバイスを用いたブランド体験の促進が要因」と説明している。
分野別では、昨年に続き「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」がラグジュアリー分野の1位となった。ブランド価値は昨年比6%増の248億9000万ドル(約2兆4392億円)で、総合ランキングは17位。ラグジュアリー分野5位となった「Prada(プラダ)」のブランド価値は30%増と高い伸び率を示し、総合ランキングでは昨年の84位から72位へと浮上した。Interbrandはこれについて、「好調な売上のほか、プラダ財団を通じたアート支援、実店舗およびオンラインでのブランド体験によって、顧客とのつながりが強化されているため」と分析している。
アパレル分野では「H&M(エイチ&エム)」が引き続き1位となった。総合ランキングは21位。2012年のランキングで44位から37位に浮上した「Zara(ザラ)」は、アパレル分野で2位、総合で36位だった。「Gap(ギャップ)」は昨年の総合ランキングで84位から100位に転落したが、今年も100位を維持した。一方、「Ralph Lauren(ラルフローレン)」のブランド価値は14%の伸び率を示し、91位から88位へと上昇した。
スポーツ用品分野からは「Nike(ナイキ)」が総合24位、「Adidas(アディダス)」が55位にランクインしている。
■総合トップ100位内の分野別ランキング(全体順位、前年比)
・ラグジュアリー
1位 Louis Vuitton(17位、6%増)
2位 Gucci(38位、7%増)
3位 Hermès(54位、23%増)
4位 Cartier(60位、26%増)
5位 Prada(72位、30%増)
6位 Tiffany&Co.(75位、5%増)
7位 Burberry(77位、20%増)
・アパレル
1位 H&M(21位、10%増)
2位 Zara(36位、14%増)
3位 Ralph Lauren(88位、14%増)
4位 Gap(100位、5%増)
・スポーツグッズ
1位 Nike(24位、13%増)
2位 adidas(55位、12%増)
(2013年10月2日現在、1ドル=98円で換算)
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