台湾で最大規模のファッション総合展示会「Taipei IN Style（タイペイ・イン・スタイル）」が、4月17日に開幕した。国際市場を意識し、これまでの年1回から年2回の開催に強化。国内外103社のブランドが参加し、4日間の会期中にはランウェイショーやセミナーの開催も予定されている。

　「Taipei IN Style」は、台湾テキスタイルフェデレーションが台湾の繊維・ファッション産業を国際市場につなげるプラットフォームの構築を目指し、2006年から開催している。これまでは年1回の開催だったが、2014年からより国際的なファッションを意識し、4月と11月の年2回開催にシフトした。会場は、台北の人気スポットで、タバコ工場をリノベーションした「松山文創園区」に移行し、開催前日の記者会見とトランクショーには海外メディアを含め60社が参加。合同展示会場には、台湾のブランドをはじめ中国や日本などアジアのブランドを中心に99ブースが設置され、別会場では8本のランウェイショーや6つのセミナーが開催される。

　初日には、ミラノでファッションを学び「Fendi（フェンディ）」で経験を積んだ台湾の若手デザイナーブランド「Athena Chaung」がデビューコレクションをランウェイ形式で発表。期間中には、メンズ、ウィメンズ、シューズやバッグなど様々なブランドが2014-15年秋冬の新作コレクションを発表する。台湾テキスタイルフェデレーション秘書長のJustin Huang（黄偉基）は「Taipei IN Style」の開催を強化する目的について、国からの助成金は年間2,000万台湾ドル（約6,760万円）と充分ではないが「台湾はこれまで、化学繊維を始めとする産業がファッションに応用しきれていなかった。繊維メーカーとデザイナーを結びつける架け橋になり、国際的な発表の場を作ることでより競争力の高いプラットフォームを構築していきたい」と話している。