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fashionsnap
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掲載日
2011/11/09
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新人デザイナーファッション大賞2011 未来を担うプロ&アマ受賞者決定
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2011/11/09
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「2011 Tokyo新人デザイナーファッション大賞」のアマチュア部門最終審査会が11月8日、東京の文化学園 遠藤記念館大ホールで開催された。全世界から寄せられた約1万通の応募から選ばれた30人がショー形式で作品を発表し、グランプリを決定。プロ部門で選出された「aptform(アプトフォーム)」など7組の新進デザイナーによる2012年春夏合同ショーも開催された。

「新人デザイナーファッション大賞」は、1984年にオンワード樫山が創設した新人デザイナーを発掘するファッションコンテストで、これまでも「sunaokuwahara(スナオクワハラ)」の桑原直や「Né-net(ネ・ネット)」の髙島一精など多くのデザイナーを輩出してきた。28年目を迎える2011年より、「繊維ファッション産学協議会」と「ファッション・ビジネス人材育成実行委員会」による産・官・学の3者共同で開催され、同時に名称も「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」に変更。アマチュア部門に加えて「プロ部門」を新設して新たな一歩を踏み出し、更なる人材発掘・育成に注力している。
アマチュア部門の最終審査会では、メンズウェア10体とウィメンズウェア20体から総合点で大賞を決定。審査員から最高点を得た23歳の富原吏輝がグランプリを、次点の武藤恵が優秀賞を獲得した。審査員長の田山淳朗氏は、審査のポイントとして「素材や縫製といったクリエイティブだけではなくて空気感も大事」と述べ、新人デザイナーらに対し「2010年代を自分の時代にしてください」とスピーチした。なお、大賞には、賞金50万円とパリ往復航空券などが贈られた。
プロ部門で決定した支援デザイナーは10組。「A Degree Fahrenheit」の天津憂、「Eatable of Many Orders」の新居幸治と新居洋子、「uemulo munenoli」の上榁むねのり、「ohta」の太田雅貴、「motonari ono」の小野原誠、「Lokitho」の木村晶彦、「Rivora」の鈴木泰弘、「Gut's Dynamite Cabarets」のAKI、「aptform」のMichail Gkinis(ミハイル・ギニス)、「Kawala」の山本昌義に、最長3年のビジネス支援が与えられる。選都知事賞にはMichail Gkinisが選ばれ、オープニングセレモニー賞を獲得した上榁むねのりと木村晶彦には、東京とNYのセレクトショップ「Opening Ceremony」における期間限定の販売権が与えられた。審査員を務めたデザイナーの皆川明氏は、「方向はひとつではない。個性や独自性を貫き、多種多様なクリエイションが共存する時代が訪れているのを感じた」と総評を述べ、新進デザイナーらにエールを送った。
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