イタリアの老舗ハットメーカー「ボルサリーノ」が破産手続き

 イタリアの老舗ハットメーカー「ボルサリーノ(Borsalino)」が、12月18日に破産手続きを申請した。現地の労働組合が明かしている。

Borsalino

 北イタリアの都市アレッサンドリアの裁判所が同社の救済案を棄却し、破産手続きを進めているとAFPに話したのは、イタリア労働組合UILのElio Bricola氏だ。
 
 同氏によれば、当面は「事業を継続するようだ」が、「従業員は憤っており、今後を不安視している」という。
 
 『カサブランカ』のハンフリー・ボガートや『インディ・ジョーンズ』シリーズのハリソン・フォードから、マイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイ、そしてファレル・ウィリアムスといった歌手にいたるまで、様々な著名人が「ボルサリーノ」を愛用してきた。
 
 特に1969年に発表されたフランス映画『ボルサリーノ』は、同社にちなんで題されたもので、作中ではアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドがソフト帽を被って登場している。
 
 「ボルサリーノ」は1857年にジュゼッペ・ボルサリーノ(Giuseppe Borsalino)が創業。2015年には投資ファンドのHaeres Equita社がブランドを買収したが、既に当時3000万ユーロ(約39億7900万円)の負債を抱えていた。また、元オーナーのマルコ・マレンコ(Marco Marenco)は、2015年に脱税と税金詐欺によりスイスで逮捕されている。
 
 裁判所は、「ボルサリーノ」の債権者に対する支払いに関して、Haeres Equitaの提案を承認しているものの、事業再建および120人相当の従業員に対する救済案は棄却した。同様の計画は数週間前にも再び提出されたものの、やはり承認はされなかった。
 
 国内では、2007年にオーロラ株式会社がボルサリーノ ジャパンを設立し、日本における「ボルサリーノ」商品の輸入販売、およびライセンス事業を展開している。ライセンシーとしては、レディースの帽子、ネックアイテム、メンズ・レディースの傘を手掛けるオーロラ株式会社のほか、メンズは中央帽子、靴は大丸松坂屋百貨店が生産している。
 

(2017年12月18日現在、1ユーロ=133円で換算)
 


with AFP


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