26日パリで発表された「シャネル（Chanel）」のオートクチュールコレクションは、春風を感じるようなものだった。グランパレを会場に、カール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）がどこよりも早いガーデンパーティーを開いた。

　野原のような牧歌的な雰囲気のランウェイに、若々しくエレガントな装いのドーリーなモデルが登場。スターウォーズのレイア姫のような髪型に、モノトーンのヒールが目を引いた。
 
　ショーの幕開けは、やはり「シャネル」のアイコンであるツイードのアンサンブル。ミディ丈のタイトなスカートには、袖が膨らんだダブルのクロップドジャケットを合わせ、コントラストのあるシルエットを作り上げていた。クリーム、ゴールド、ピーチ、ダークグレーといったエレガントなカラーパレットに、昆虫がモチーフのブローチやジュエリーが光る。

　また、マリンをテーマにしたダークブルーのアンサンブルも見られた。次に登場したのはよりリラックスしたルックで、パネル使いのレースにキュロットを合わせた牧歌的なスタイルに。
 
　よりシックに20年代のアールデコ風ビジューをあしらったドレスに続いて、ナイトブルーのシルクブラウス、オーガンジーのシルクブラウス、シルクモスリンのドレスに、クロッシェのカフタンなども。スパンコールを散りばめたパフスリーブのトップスやチュールスカートが、夢見るような柔らかさをコレクション全体に与えていた。フローラルプリントの華やかなロングドレスは勿論、ケンダル・ジェンナー（Kendall Jenner）が纏ったビジューや宝石に覆われたブラックのルックもエレガントだった。
 
　ボリュームのあるケープや、シルクのコンビネゾンも目を引いた。クリームの色調で纏めたドレスの後、カクテルドレスとマリエがフィナーレを飾ったが、とりを務めたのはトレーンのついたエンブロイダリーのウェディングドレスで、揃いのブルゾンとスタイリングされていた。
 


■関連画像：「シャネル」16年春夏オートクチュールコレクション　全写真
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