2019/11/21
フランスの大規模ストライキで「シャネル」の ショー日程変更
2019/11/21
12月5日 にフランス全土で大規模な交通機関ストライキが予定されているが、それに伴い、同日パリで開催予定だった「シャネル(Chanel )」の"メティエダール(Mertiers d’Art)"ショーが前倒しとなった。予定より1日早い12月4日にランウェイが披露される。

「12月5日に予想されるパリ市内の状況を鑑みて、『シャネル』は2019-20年春夏"メティエダール"ショー開催日を12月4日に変更することを決定しました」とメゾン側は本紙に認めている。
ランウェイでは、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の後任となったヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)が手掛ける初の"メティエダール"コレクションが披露されることになる。会場は「シャネル」御用達のグランパレだ。
政府が推し進める年金改革に反対するストライキには、鉄道やバスといった公共交通機関の労働者をはじめ、航空会社地上職員や郵便局員なども参加を表明しており、非常に大規模な運動となることが予想される。また、5日から始まって期間は「無期限」だとも発表されている。
交通の混乱が予想されるパリへの滞在は、外国のエディターたちにとっては難しいものとなるだろう。さらに、パリを拠点としている人々にとっても、同じ週には「ディオール(Dior)」メンズのショーがマイアミで開かれているため、アメリカから帰国するのに問題が生じる。
ラグジュアリーなレディ・トゥ・ウェア(既製服)にオートクチュールのエッセンスを混ぜ込んだ"メティエダール"は、2002年にスタートした「シャネル」固有のコレクションで、毎年12月の最初の週にショーが開かれている。
カール・ラガーフェルド時代には、彼のクリエーションの真骨頂とも考えられてきた"メティエダール"のランウェイ。スコットランドのリンリスゴー城で行われたパンクなショーは語り草になっているが、他にもザルツブルグ、東京、ローマなど様々な場所で素晴らしいイベントを見せてくれた。
昨年12月のショーがラガーフェルド最後の"メティエダール"となった。古代エジプトに着想を得たコレクションが、ニューヨークのメトロポリタン美術館で披露された。
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