消費税率が8%に引き上げられて以来初となるバーゲンセールが、6月27日から本格シーズンを迎えた。昨年夏に続き多くの百貨店や商業施設で開始時期が集中するなか、三越伊勢丹やルミネは開催時期の是正化を継続している。

　百貨店のバーゲンセールは、そごう・西武や大丸・松坂屋、高島屋、松屋、小田急、京王、東武、プランタン銀座、近鉄、阪急メンズ、阪神が27日からスタート。商業施設など他業態は、マルイやZara（ザラ）、東京ミッドタウン、東京ソラマチ、コレド日本橋と室町3、横浜・みなとみらいエリアのファッション施設が27日、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、東急プラザ表参道原宿は28日から開始予定で、6月最終の週末に時期が集中している。今年の夏のボーナス支給額は前年を上回る伸びが期待されており、国家公務員に支給される6月30日が今年は月曜にあたることから、直前の週末からバーゲンセールを実施した店舗が多いようだ。バーゲンセール開催時期の後ろ倒しを推進している三越伊勢丹は7月16日、ルミネは昨年夏より5日遅い17日から行う。

　今年4月の消費税率引き上げ後大手百貨店では、駆け込み需要の反動から4月単月の売り上げが前年比で1割前後のマイナスとなり、5月もマイナス幅は回復したものの前年割れが続いた。6月になって回復の兆候があり、そごう・西武では化粧品の売り上げが22日の時点で3ヶ月ぶりに前年超えを達成。多くの百貨店や商業施設では、6月下旬から開始する夏のバーゲンセールに巻き返しを期待している。