掲載日
2012/07/18
2012/07/18
鈴木一郎が欧州最大コンテスト「ITS」デザイナーグランプリを受賞
掲載日
2012/07/18
2012/07/18
![]() 2012年の「ITS」でグランプリを受賞した鈴木一郎 |
今年はファッション部門に鈴木一郎のほか、「ここのがっこう」ファッションデザイン塾ココア出身の諸永千亜希(Chiaki Moronaga)、そしてジュエリー部門にエスモードジャポンおよび「ここのがっこう」アドバンスドコース出身の芦沢佳澄(Kasumi Ashizawa)の3名がファイナリストに選出され、現地で作品を発表した。今回は合計31名のファイナリスト(ファッション部門11名、アクセサリー部門10名、ジュエリー部門10名)のうち、日本をはじめ中国、韓国など、多くのアジア出身デザイナーが見受けられた。東欧諸国や英国、ドイツ出身デザイナーも目立った。
ファッション部門のグランプリを受賞した鈴木一郎は、伝統的なメンズファッションにオプティカルアートやパッチワークの要素を取り入れた巧妙なデザインを得意とするデザイナー。裾のストライプがショルダー部分と袖にかけて立体的なモチーフへと変化するジャケットや、定番のタータンチェックを幾何学的なパッチワーク風にアレンジしたアイテムなど、高い技術性と創造性が評価された。
![]() オプティカルアート風のモチーフが魅力のジャケット(Ichiro Suzuki) |
鈴木一郎は、大阪出身の33歳。「カラオケ店で働いていましたが、ファッション好きが高じて、25歳の時に人生を変えようと決意しました。クリエーションよりも洋服作りの流儀の方に関心がありました」と語る。こうして渡英した彼はロンドン・カレッジ・オブ・ファッションとロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、英国のサヴィル・ロウにある老舗紳士服テイラー「Henry Poole & Co(ヘンリー・プール)」でキャリアを積んだ。ロンドンを拠点に活動し、自身のメンズブランド「Ichiro Suzuki」を発表している。
ファッション部門グランプリ「fashion collection of the year」を受賞した鈴木一郎には、賞金1万5000ユーロが贈られた。同部門ではこのほか、「ディーゼル賞」(賞金2万5000ユーロ)にリトアニア出身のMarius Janusauskas、「特別賞」(賞金5000ユーロ)に英国人のLuke Brookesが選ばれた。一方、アクセサリー部門ではセルビア出身のAna Rajcevicが「ITS賞」(賞金8000ユーロ)、英国出身のBenjamin John Hallが「YKK賞」(賞金1万ユーロ)、またジュエリー部門では中国人のXiao Zi Yangが「スワロフスキー・エレメント賞」(賞金1万ユーロ)を受賞した。
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