上海で初めて開催された展示会CHIC、来場者数が記録更新

by

Bruno Joly

掲載日
2015/04/07

　3月18日〜20日に初めて上海で開催されたCHIC（中国国際服装服飾博覧会）が、来場者数が10万人を大きく上回ったことを発表した。来場者数は12万5000人に達し、中国本土をはじめ、マレーシア、ミャンマー、日本、台湾、韓国からも多くのバイヤーが来場した。

　北京での最後の開催となった2014年には、来場者数は約9万人にまで落ち込んでいた。CHIC主催者によると、出展者から「来場者が多すぎる」という声さえ聞かれたという。同じ会場でテキスタイル見本市「Intertextile（インターテキスタイル）」が開催されたことも、来場者の増加につながった。

　上海への移転については、出展者の間では好意的な意見が多いという。ある出展者は「（上海のほうが）来場者の質が良く、北京よりプロ意識が高いという印象がある。このホールを見る限り、来場者は40％くらい増えたように思う。一方、インターネットや飲食施設などが不足しており、周辺サービスには大いに改善の余地がある」と話している。

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　また、今回初めてCHICを訪れたバイヤーも多かった一方で、移転を機に足を運ばなくなった顧客もいるという。

　CHICは今年より年2回開催へと移行し、次回は10月13日〜15日に初の秋季セッション（春夏コレクション）が開催される。CHIC主催者はこれまでに、ヤング＆アーバンファッションの見本市「Chic Young Blood」を秋季に開催したことがあるが、客足が伸びずCHICに統合されることとなった。上海への移転が成功を収めた今、秋季セッションの動向に関心が寄せられる。