英国の新20ポンド紙幣の肖像に、アレキサンダー・マックイーンが選ばれる可能性が出てきた。イングランド銀行が新札に印刷する歴史的人物の候補を初めて一般公募しており、2016年春に決定する方針。「ヴォーグ（VOGUE）」や「グラマー（GLAMOUR）」、「インデペンデント（The Independent）」など複数の現地メディアは、アレキサンダー・マックイーン（Alexander McQueen）を有力候補と見ている。

　イングランド銀行は新20ポンド紙幣を飾るのに相応しい人物として英国出身であることをはじめ、ヴィジュアルアートにおいて功績を残し、すでに死去した人物を条件に提示。推薦は同銀行の公式サイトのフォームで7月19日まで受け付け、総裁のMark Carneyをはじめとするメンバーによって選定される。なお、その他の新札については、5ポンド紙幣にウィンストン・チャーチル（Winston Churchill）元首相、10ポンド紙幣には小説家のジェーン・オースティン（Jane Austen）が選ばれている。

　アレキサンダー・マックイーンは自身の名を冠した「アレキサンダー・マックイーン（ALEXANDER McQUEEN）」を手掛け、死後もキャサリン妃やレディー・ガガ（Lady Gaga）ら多くのセレブリティをファンに持つ。現在はロンドンで大規模な回顧展が開かれており、有力候補の一人として注目度が高まっている。このほかメディア予想では、ヴィヴィアン・ウエストウッド（Vivienne Westwood）やケイト・モス（Kate Moss）を見出したとされているフォトグラファー コリーヌ・デイ（Corinne Day）、チャーリー・チャップリン（Charlie Chaplin）、映画監督のデレク・ジャーマン（Derek Jarman）、アーティストのバンクシー（Banksy）らがリストアップされている。