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fashionsnap
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掲載日
2014/11/04
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冬物重衣料と免税品が好調も 10月売上高は大手百貨店3社で前年下回る
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2014/11/04
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百貨店大手5社が、10月度の売り上げ速報値を発表した。同月から対象品目が拡大したことで、免税品の売上が各社で増加。冬物コートも好調に推移したが2度にわたる台風上陸の影響で、トータルでは3社が前年実績を下回り、2社も微増にとどまった。
大丸松坂屋は直営5店舗で前年を上回ったものの、台風による閉店時刻の繰り上げなどで合計では1.7%減少。そごう・西武の24店舗は1.5%減少し、先月よりもマイナス幅をやや拡大させた。高島屋13店舗は、新たに対象範囲となった化粧品や食料品が免税品の売上を底上げし、大型店を中心にラグジュアリーブランドも伸長したことで、免税品の売上は前年比2倍超で推移。コート等の冬物が好調だった紳士服をはじめ、婦人雑貨、特選衣料雑貨、子供服が前年を超えたが、既存店ベースの売上は0.3%下回った。
一方、関西を拠点とする阪急・阪神は、連休最終日に接近した台風19号の影響で大阪エリアの終電が夕方に早まるなどのマイナス要因があったが全体では1.5%増となり、7月から4ヶ月連続で前年実績をクリア。三越伊勢丹はコートや化粧品が前年よりも売れており、21ヶ月連続で前年を上回る三越銀座店が全体を牽引して0.3%の微増となった。
来月には年末商戦を控えているが物価上昇や円安などで実質所得が減少しており、年末の消費税増税の判断も控えているため消費の落ち込みが懸念されている。
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