2017/02/23
イタリアファッション協会、エコブランドに送られる賞「The Green Carpet Fashion Awards Italia」を創設
2017/02/23
イタリアファッション協会は2月22日、エコファッションを対象とした賞、「グリーンカーペット・ファッションアワード・ イタリア(The Green Carpet Fashion Awards Italia)」の創設を発表した。
「ファッションは夢を与えるものだが、それをエコロジカルな方法で実現することも十分に可能だ。そこで、エコファッションにおけるオスカーのようなものを作ろうと思った。今までには存在しなかったからね。 "レッドカーペット"ならぬ"グリーンカーペット"を用意したんだ!」とカルロ・カパサ(Carlo Capasa)会長はコメントしている。

同賞は、イギリスの「エコエイジ(Eco-Age)」と協業で立ち上げたもの。「エコエイジ」は、俳優コリン・ファースの妻、リヴィア・ファース(Livia Firth)が手掛けるエシカルでエコなデザインをテーマにしたプロジェクトだ。ロンドンでは、既に「グリーンカーペットチャレンジ(Green Carpet Challenge)(GCC)」の名のもと、社会や環境に配慮したビジネスを行っているブランドを評価する活動も行われている。また、2015年には、リディアは「マークス&スペンサー(Marks & Spencer)」とエコファッションのカプセルコレクションも発売した。
イタリア経済開発省とイタリア貿易振興会(ICE)が後援し、ミラノ市がスポンサーとなる今回のプロジェクト。第1回は、次のファッションウィーク中、9月24日のガラディナーで発表される予定だ。
「この賞には3つの部門を設ける。まずは、国内外の大手メゾンだ。例えば、『フェンディ(Fendi)』、『ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)』、『グッチ (Gucci)』、 『プラダ(Prada)』、『ヴァレンティノ(Valentino)』などは、エコロジカルな取り組みでも知られている。そして、若手デザイナーに向けたコンテストも3月からスタートし、エコなプロセスを審査するつもりだ。手仕事の技にも同様の評価をする」とカパサ会長。
若手のエコなブランドと、大手の戦略的なプロジェクトを結びつけることで、表面的な欺瞞、いわゆる「グリーンウォッシング」とのそしりを受ける危険もある。しかしその点に関しては、協会側も信頼に足る基準を用意している。
数年前からイタリアの業界団体SMI(システマ・モーダ・イタリア)と協力し、同国内におけるサステナブルファッション振興に向けた繊維産業の製造基準を設けるべく、議論を進めてきたという。
また、イタリア国内外のブランドを集め、サステナビリティというテーマについて毎週話し合いを行う予定だという告知もあった。第1回の集会は、3月28日に開かれる予定だ。
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