新たなマーケティング・コンセプト「データセクシャル」とは?

 ソーシャルネットワーク(SNS)時代の新語として、「Metrosexual(メトロセクシャル)」に代わる「Datasexual(データセクシャル)」という言葉が話題になっている。この新語は、米国人コンサルタントのDominic Basulto(ドミニク・バサルト)氏がオンライン討論サイト『Big Think』に寄稿した記事「Meet the Urban Datasexual」で提案した造語で、マーケティング用語として使用されることが増えているという。

 Basulto氏によると、「Datasexual」とは「オンライン上の外見や生活スタイルに強いこだわりを持つ現代的で都会的な男性」のことを指す。実生活において強い美意識を持ち、スキンケアやファッションに時間やお金をかける男性は「Metrosexual」と呼ばれているが、「Datasexual」はそのデジタルバージョンであるといえるだろう。

ジョギングファンが走行時間や距離といったデータを測定し共有できるサービス「Nike+」

 「Datasexual」は、自身のライフスタイルに関するデータをオンラインで積極的に共有し、他人に自分の魅力をアピールする。この概念に関する社会学的実態はまだ明らかにはされていないが、一部の企業やブランドは既に、こうした共有データをマーケティング戦略に活用できると考えているようだ。

 例えばベルギーのファストファッション・ブランド「C&A」は、ブラジルの店舗で、Facebook(フェイスブック)ユーザーによる「いいね!」の数を店内の各商品に記載するというキャンペーンを実施した。また「Nike(ナイキ)」は、音楽を聴きながら走るのが好きなアスリートが、走行時間や距離といったデータを測定しネット上で共有できるサービス「Nike+」を提供している。

 米ニットウェアブランド「St John(セントジョン)」の広報を担当するコンサルティング会社のLisa Wyler氏は、「スポーツ分野は特に、『Datasexual』のマーケティング活用に適している」とし、「こうしたマーケティングコンセプトは非常に興味深く、今後多くの顧客が関心を持つだろう」と分析している。 

 このコンサルティング会社は、この新語に関する「あなたのDatasexuelタイプは?」と題したユーモアなフローチャートを公開している。これは、抽象的な概念を具体的に理解してもらうためのアプローチだという。「ソーシャルネットワークの位置付け」を分析するこのフローチャートでは、ネット依存度によって4つのタイプに分類。一番右が最も「データセクシャル」度の高い「datapervers(データマニア)」、一番左が最もSNSに無関心で「リア充」度の高い「datafrigides(データ不感症)」となっている。

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