ファーストリテイリングの柳井正 代表取締役会長兼社長は2月1日、「カルロス・ゴーン氏に、Renault（ルノー）社の電気自動車を日本のユニクロ店舗で販売したいと伝えてほしい」と話した。冗談ではなく、数カ月前から温めているアイディアだという。

　柳井社長は仏AFPに対し、「昨年パリに行った際に、ルノーの小型電気自動車に魅了された。日本でもユニクロの店舗で販売したい」と説明。「ルノーにとってもユニクロにとってもメリットがある」と主張した。

　「ユニクロ」は現在、国内で約850店舗を展開。ルノーは、「Twizzy（トゥイージー）」や「Zoe（ゾエ）」といった小型の電気自動車を発表している。小型とはいえ、実際に自動車をショーウィンドウに展示するのは難しいだろうが、ユニクロの店舗を販売促進の窓口として利用することは可能かもしれない。

　「ユニクロ」は2012年9月、ビックカメラとの共同店舗「ビックロ」をオープンして話題となったが、柳井社長は今後、海外企業とも国際的なパートナーシップを築き、「ユニクロ」を世界的なブランドに育てていく意向を示している。