2020/06/10
デジタル版ロンドン ファッションウィークのプログラムが公開
2020/06/10
ロンドン ファッションウィーク(London Fashion Week)が、6月12日から3日間にわたって開催されるデジタル版のプログラムを公開した。

欧州諸国で都市封鎖が敷かれた3月、英国ファッション協議会(British Fashion Council)(以下、BFC)は、パリやミラノと同様に6月のメンズウェアシーズン中止を決断。代替え案として、ウィメンズ・メンズ混合の完全デジタルイベントを行うと発表した。
とはいえ、今回参加するウィメンズブランドの数はやはりメンズに比べると少ない。しかし、「ロクサンダ(Roksanda)」などは14日に「LFW Designer Diary」の配信を予定している。
「新しいデジタル体験で、グローバルな出会いの場を提供する。インタビューやポッドキャスト、デザイナーのダイアリー、ウェブセミナー、デジタルショールームなど、参加ブランドがそれぞれのストーリーを語り、この数ヶ月の体験を共有することができる」とBFC。
全体で51のイベントが予定されており、ジェームズ・マシア(James Massiah)で幕を開け、「マルベリー(Mulberry)」によるバーチャルな「My Local」が締めくくる。
ディスカッションなどのライブイベントもあり、フセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)のインタビューや、「GQ」編集長でBFCメンズウェア会長のディラン・ジョーンズ(Dylan Jones)によるラッパーのタイニー・テンパー(Tinie Tempah)とのポッドキャストなどが配信される。

「マルケス アルメイダ(Marques’Almeida)」、「ルー ダルトン(Lou Dalton)」、「ビアンカ サンダース(Bianca Saunders)」、「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(Charles Jeffrey Loverboy)」、「プリーン バイ ソーントン ブレガッツィ(Preen by Thornton Bregazzi)」など、注目のデザイナーたちも動画でコレクションを発表する。
一方、ここ数年ウィメンズ・メンズの合同ショーをウィメンズ期間中に発表してきた「バーバリー(Burberry)」や、パリでショーを行なっている「JW アンダーソン(JW Anderson)」といったブランドの名前はない。
「バーバリー」に関しては、9月に実際のショーとデジタルを組み合わせたランウェイを予定しているという。
とにかく、今回のメンズシーズンは非常に実験的なものになっており、他にも「ファーフェッチ(Farfetch)」のロンドンオマージュや、「The Webster」と「ナターシャ・ジンコ(Natasha Zinko)」による3Dフィルム、「ジョン・ルイス(John Lewis)」の”キャットウォーク・チャレンジ”など、小売企業を巻き込んだコンテンツも。
他にも、英「ヴォーグ(Vogue)」編集長のエドワード・エニンフル(Edward Enninful)がサディク・カーン(Sadiq Khan)ロンドン市長と人種差別について話し合うディスカッションをはじめ、あらゆる種類の連動イベントが開催される。
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