パリで初のヴォーグ・フェスティバル開催　ファストリ柳井社長もゲストに

by

Jean-Paul Leroy

掲載日
2016/08/24

　11月4日～5日、パリで初となる「ヴォーグ・ファッションフェスティバル（Vogue Fashion Festival）」が開催される。「今日、ファッション業界を根底から揺るがすような動きが起きている。然るべき疑問を投げかけ、新しい道を探らなければならない」とヴォーグはコメント。

　スワロフスキー（Swarovski）が協賛し、カタールのヴァンドーム広場の支援により開催される同イベントには、ヴォーグ誌のエディターや各界の有名人が集い、講演やマスタークラスを開く予定だ。
 
　開幕にあたって、まずはファーストリテイリングの柳井正会長兼社長がファストファッションを語るという。続いてアマゾンヨーロッパのヴァイスプレジデントがグループのファッション部門の戦略について、そしてクロエ（Chloé）とサンローラン（Saint Laurent）の両社長がファッションショーの未来について話すほか、様々なECサイトのトップがデジタルプラットフォームを通じた消費者の新しい動向を解説する予定だ。

　また、イザベル・マラン（Isabel Marant）、オリヴィエ・ルスタン（Olivier Rousteing）、アレクサンドル・マトゥッシ（Alexandre Matiussi）、アンジャ・ルビック（Anja Rubik）、 エマニュエル・アルト（Emmanuelle Alt）、マリオ・テスティーノ（Mario Testino）らは、クリエーションからSNSなどのデジタルの世界まで、自身の体験を話す。
 
　ファッションをテーマにした4つのマスタークラスも開かれ、起業のコツや、ファッション業界でのキャリアの積み方、エディターやモデルの職業についてなど、プロの成功談やアドバイスを聞くことができる。
 
　更に、9人のデザイナーに、それぞれスワロフスキーのクリスタルを使用した一点ものの作品の制作を依頼した。このカプセルコレクションは同イベントで発表された後、ヴォーグ・パリ財団を通してガリエラ宮パリ市立モード美術館に寄贈される。
 
　ファッションに携わる業界人だけでなく、インスピレーションの源であり、未来への可能性を探る鍵となるファッション愛好家にも向けたイベントになるという。