2018/03/23
リブランド後の新生「セルジオ・ロッシ」 新装開店も続々
2018/03/23
「セルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)」が、ミラノの店舗を新装開店し、新しいストアコンセプトを披露した。他にも、香港にポップアップを開設したほか、ローマのコンドッティ通り店もリニューアルしている。

「この(ミラノとローマの)2店舗のリニューアルにより、『セルジオ・ロッシ』はよりモダンかつフレッシュなイメージでイタリア市場に戻ってきた。新しいストアコンセプトは、建築家マルコ・コスタンツィ(Marco Costanzi)とインテリアデザイナーのクリスティーナ・チェレスティーノ(Cristina Celestino)が手掛けたもので、昨年9月にはパリで、その後は東京のギンザシックスと、上海、香港などで導入した」とリカルド・シュート(Riccardo Sciutto)CEO。
「セルジオ・ロッシ」は2016年初め、ケリング(Kering)がアンドレア・ボノミ(Andrea Bonomi)の投資会社インベストインダストリアル(Investindustrial)に売却したが、その直前にはローマのスペイン広場店が閉鎖されていた。
リカルド・シュートCEOは就任してから2年間で抜本的な改革を行った。120人が働くサン・マウロ・パスコーリの工場に始まり、メンズコレクションの休止とアトリエの再編成など、生産体制だけでなく商品展開に関しても見直している。
リブランド後初のコレクション「SR1」では、「Your Own Sergio Rossi」プロジェクトによりパーソナライズできるスリッパをフィーチャー。特にアジアと日本で大きな成功を収めた。日本はブランドにとって主要なマーケットとなっている。最新秋冬コレクションの「SR Milano」は、アイコニックなスティレットを様々な高さのヒールで展開。

社内のチームも50%が入れ替わったほか、広報・コミュニケーションとECを刷新。SNSでも積極的に活動する。
「『セルジオ・ロッシ』は消費者にも業界人にもまだまだ強い影響力がある。1966年にセルジオ・ロッシが設立して以来の強いアイデンティティをがあり、以前取扱いのあった小売店も戻って来ている。2年のリブランドで販売網を整理し、店舗も幾つか閉鎖した。これからは小売事業拡大に力を入れていく」と同氏。
今年は新規店舗に対し800万ユーロ(約10億3800万円)を投じる予定だ。。ローマの次は、ドバイ、ニューヨークのほか、日本には2店舗、中国には3店舗のオープンを控えている。「セルジオ・ロッシ」は現在直営店42店、フランチャイズ5店を展開しており、2017年の売上高は前年比横ばいの6000万ユーロ(約77億8400万円)だった。「2年の再編を経たが、これからは成長が期待できる」とリカルド・シュートCEO。
(2018年3月23日現在、1ユーロ=130円で換算)
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