
Obi Anyanwu
2017/04/11
アメリカンアパレル、 脱"メイド・イン・USA"か 卸向けTシャツは中米での生産に

Obi Anyanwu
2017/04/11
「アメリカンアパレル(American Apparel)」が、卸製品に関して、米国内からホンジュラスやニカラグアといった中米での生産に移行しているという。現在ギルダン(Gildan)が所有している「アメリカンアパレル」だが、当初は"メイド・イン・ダウンタウン・LA "を企業メッセージとして掲げていた。

ニューヨークポスト紙によると、「アメリカンアパレル」は現在、卸売向けのTシャツをホンジュラスとニカラグアで生産しているという。今夏からは、"メイド・イン・ホンジュラス"や"メイド・イン・ニカラグア"の製品が市場に出回ることになる。
中米に自社工場を所有する親会社のギルダン・アクティヴウェアは、「価格に敏感な」消費者に向けて、"メイド・イン・USA"を脱する決断を進めている。一方で、ブランドとしての小売商品の製造場所に関しては未定の状態が続く。
昨年11月に米国連邦倒産法第11章を申請していた「アメリカンアパレル」を、今年2月に入って取得したギルダン。1億300万ドル(約113億300万円)で買収した後も、グレン・チャマンディ(Glenn Chamandy)CEOは「アメリカンアパレル」製品の生産を米国内で行っていくとしながら、一部国外での生産もあり得ると話していた。
「色々な要素を考慮する予定で、勿論"メイド・イン・USA"に対する特定の需要もその中に含まれている。ブランドをいかに消費者に届けていけるか、近いうちに機会を見定めていきたい」とジルダンのゲリー・ベル(Garry Bell)広報担当。
今年1月には大量解雇も実施し、各国の店舗閉鎖も進めてきた「アメリカンアパレル」。日本市場は昨年末をもって撤退している。現在も72店舗で80%の値引き販売を行っているが、大半の直営店が4月に閉鎖予定だ。
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