2020/01/13
パリメンズが開幕 長引くストのなか充実したプログラムに
2020/01/13
パリ メンズファッションウィークが1月14日〜19日の期間開催される。公共交通機関のストライキが続いているほか、ミラノでは「グッチ(Gucci)」がパリ初日と重なる日程でランウェイショーを披露することで、従来よりもスケジュールはやや複雑なものとなっている。しかし、プログラム自体は充実したもので、非公式の日程でコレクションを発表するブランドも過去最多を記録した。

今シーズンは合計53のショーが公式日程上で行われる予定で、これに非公式のランウェイが20程度加わる。また、ストライキの影響を考慮し、フランスファッション連盟は各会場をつなぐシャトルバスの数を倍に増やして対応するという。
「オフ-ホワイト(Off-White)」、「ヴェトモン (Vetements)」といった注目ブランドはもちろん、「ディオール(Dior)」、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、「エルメス(Hermès)」、「ヴァレンティノ(Valentino)」など大手メゾンも例年通り参加するが、「セリーヌ(Celine)」は今シーズンのメンズをスキップする。
一方で、先シーズンは「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」に参加していた「ジバンシィ(Givenchy)」や南仏で10周年を祝った「ジャックムス(Jacquemus)」の2組はパリにカムバックを果たす。「ジャックムス」に関しては、メンズ・ウィメンズを同時に披露する予定だ。
新規参加組としては、「ルード(Rhude)」、「ボッター(Botter)」、「ロシャス オム(Rochas Homme)」、「クレイグ グリーン(Craig Green)」の4組が名を連ねる。2018年にロサンゼルスでRhuigi Villasenorが立ち上げた「Rhude」はクチュールとストリートをミックスしたスタイルが特徴で、14日にショーを行う。16日にはフェデリコ・クッラーディ(Federico Curradi)がデザインを手掛ける「ロシャス オム」と、「ニナ・リッチ(Nina Ricci)」のデザイナーデュオ、ルシェミ・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)による「ボッター」もがパリメンズデビューを果たす。ロンドン ファッションウィーク常連の気鋭ブランド「クレイグ グリーン」は19日にランウェイを行う。非公式スケジュールでは、Charaf Tajerによる「カサブランカ(Casablanca)」初のショーに注目が集まる。

他にも、「ヘロン プレストン(Heron Preston)」や10周年を祝う「Rynshu(リンシュウ)」は非公式プログラムに移動してショーを開催。ステファン・アシュプール(Stéphane Ashpool)の「ピガール(Pigalle)」は「ナイキ(Nike)」とのコラボレーションを初披露する。
さらに、「ファセッタズム(Facetasm)」、「シエス・マルジャン(Sies Marjan)」、「Andrea Crews」など、ショーからプレゼンテーション形式に移行したブランドも多い。
不参加のブランドとしては、「フミト ガンリュウ(Fumito Ganryu)」、「CMMN SWDN」のほか、ブランドを休止した「クリスチャンダダ(Christian Dada)」、そしてメンズをウィメンズと同時発表する「トム・ブラウン(Thom Browne)」や「ケンゾー(Kenzo)」などが挙げられる。「ジル・サンダー(Jil Sander)」も「ピッティ」にゲスト参加したことで今シーズンは不在だ。
また、フランスファッション連盟は、若手ブランドを集めた「デザイナーズアパートメント(Designers Apartment)」を拡充し、新しいショールーム「Sphère – Paris Fashion Week® showroom」を今季からスタートする。ウィメンズ期間だけでなくメンズシーズンにも開催することで、年に4回という高い頻度のプログラムになる。今回は「Blue Marble 」、「Boyarovskaya」、「Egon Lab」、「Ester Manas」、「Gamut」、「Kits」、「Mansour Martin」、「Mossi」、「Simon Lextrait」というフランスブランド9組が参加する。
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