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掲載日
2019/07/03
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ロレアルグループ、「ミュグレー」と「アザロ」取得へ

掲載日
2019/07/03

 ロレアル(L’Oréal)グループが、「ミュグレー(Mugler)」と「アザロ(Azzaro)」の取得に向けたクラランス(Clarins)との独占交渉に入ったことを発表した。両ブランドは90年代からクラランスが所有している。金額への言及はないが、「2019年下半期中の取引を予定している」という。

azzaro.com


 クラランスのフレグランス・ファッション部門の売上構成比は26%で、昨年は連結売上高16億ユーロ(約1944億2600万円)に対して4億ユーロ(約486億500万円)程度を計上した。「ミュグレー」の香水事業と「アザロ・パルファン(Azzaro Parfums)」、および「アザロ」の一部雑貨(レザーグッズ、アイウェア、時計)を統括するクラランス・フレグランスグループ(Clarins Fragrance Group )(CFG)と、ティエリー・ミュグレー(Thierry Mugler)社とそのアパレル事業、そしてストラスブールでフレグランス生産を行うCosmeurop社の3つが同件に関係している。
 
 「ミュグレー」のアパレル事業も取得予定だが、これが叶えばロレアルにとってはファッション業界への第一歩となるはずだ。ブランドは昨年、ケイシー・カドワラダー(Casey Cadwallader)をデザイナーに迎えている。

 フレグランス事業に関しては、「ミュグレー」の「Angel」や「Alien」、「アザロ」の「Azzaro Homme」、「Chrome」、「Wanted」などが世界的に成功しており、ロレアルのリュクス事業に大きく貢献することだろう。ロレアル リュクス事業は「ランコム(Lancôme)」、「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」、「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」、「キールズ(Kiehl’s)」など、現在22ブランドを展開。グループ全体の収益のうち34.8%を占め、昨年度の売上高は14.4%増の93億ユーロ(約 1兆122円)となった。コンシューマー プロダクツ事業の増収率2.5%と比べると、伸びが大きいことがわかる。
 
 「フレグランスは、ロレアル・ラグジュアリーのグローバルな成長戦略にとって核となるカテゴリだ。(『ミュグレー』や『アザロ』のような)ファッションと香水の両分野で長い歴史を持つブランドは、我々のポートフォリオを完璧な形で補完してくれるだろう」とロレアル リュクスのシリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)CEO。

 一方のクラランス側は、「ビューティ事業のポテンシャルをフルに発揮して成長させたいというグループの方針を反映したもの」だと同件を位置付けている。
 
 フレグランス市場の競争は激化しており、マーケティングに必要な投資も莫大だ。クラランスは近年少しずつ香水事業から距離を置く方針に転換し、グループの各事業である化粧品に注力する戦略をとり始めている。スキンケア・メイクアップ分野でのリーダーシップを強め、中国市場を中心にグローバルな展開拡大とデジタル・オムニチャネル化を推し進めたい考えだ。
 


(2019年7月3日現在、1ユーロ=122円で換算)
 

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