ベネトングループ、2016年は更なる赤字

by

Dominique Muret

掲載日
2017/07/26

　再編を続ける伊ベネトン（Benetton）グループの2016年通期業績は、売上高が前年比8.5%減の13億7600万ユーロ（約1790億4200万円）、純損失は前年のほぼ倍となる8100万ユーロ（約105億4000万円）だった。営業損失は前年1900万ユーロ（約24億7200万円）から更に膨らみ、3800万ユーロ（約49億4400万円）となった。

　同グループの株式を100％保有する親会社、エディツィオーネ（Edizione）ホールディングが発表した数字だ。「2016年、ベネトングループはヨーロッパの経済停滞に打撃を受け、売上の落ち込みと利益性の低下を招いた」と説明されている。一方で、「現行の再編計画は順調で、投資プランにも遅れはない」という。
 
　実際、2016年、ベネトングループは前年比で39.2%像の4500万ユーロ（約58億5500万円）と投資を拡大しており、330店舗近くを新規開店および改装している。

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　地域別には、最大の市場であるヨーロッパが売上全体の38.8%を占め、次いで本国イタリアは36.5%、次にアジア、ラテンアメリカが続く。16年は3つの地域で減収となった。
 

(2017年7月26日現在、1ユーロ＝130円で換算）