インドの小売市場、2020年までに1兆ユーロ規模に達する見通し

by

Matthieu Guinebault

掲載日
2015/05/25

　インド産業連盟によると、インドの小売市場は2020年までに1兆ユーロ（約135兆円）規模に達する見込みだという。現在の市場規模は4930億ユーロ（約66兆5550億円）だが、今後5年間で2倍以上に拡大する見通しだ。成長を牽引する主要ファクターは、急増するオンライン販売だろう。Eコマースは過去5年間で1000億ユーロ（約13兆5000億円）以上増加している。

　また、インドの衣料・繊維市場は2021年までに1260億ユーロ（1410億ドル／約17兆100億円）に達するとの調査結果も発表されている。インドの衣料・繊維市場は現時点で約600億ドル（約7兆2600億円）と、中国に次ぐ世界2位の規模となっている。

　大手企業は当然、力強い成長市場であるインドに早くから着目しており、インド市場への参入や展開加速を発表するブランドも後を絶たない。インディテックス傘下の「ザラ（Zara）」は、2010年にインド市場に進出した。一方、「エイチ＆エム（H&M）」は今年インド展開を開始することを発表。期せずして「ギャップ（Gap）」と同時期にインド初参入を果たすこととなった。

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（2015年5月22日現在、1ユーロ＝135円、1米ドル＝121円で換算）