2017/04/13
プラダグループ16年通期は15.9%の減益 「プラダ」と「ミュウミュウ」共に振るわず
2017/04/13
プラダグループ(Prada Group)が発表した16年通期業績は、純利益が15.9%減の2億7830万ユーロ(約323億5500万円)となった。2月時点での速報値では、売上高は10%減の31億8400万ユーロ(約3701億6900万円)だった。

「プラダ」ブランドの売上高は10%減の25億ユーロ(約2906億4800万円)で、特に下期が停滞したが、年度末には幾ばくかの「回復」が見られたという。「ミュウミュウ(Miu Miu)」の通期売上高は8%減の5億1500万ユーロ(約598億7300万円)だった。一方で、「チャーチ(Church’s)」は比較的好調に推移しており、6%の増収が見られたものの、売上高は8000万ユーロ(約93億円)にとどまっている。

商品カテゴリ別に見ると、売上構成比57.5%のレザーグッズの売上高は14%減の18億ユーロ(約2092億6600万円)、シューズが14%減の6億7900万ユーロ(約789億4000万円)、そして1%減と横ばいのアパレルの売上高は6億ユーロ(約697億5500万円)となっている。特に、「プラダ」と「ミュウミュウ」のコレクションは特に高い評価を受けたとグループ側。
「2016年は会社にとっても過渡期となる年であり、市場の予想通りとなったことで、全体としては十分な結果になったと思う」とパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)CEO。「新しいスタイルと品質で、我々の商品構成はより充実することとなった。また、全ての事業においてコスト体系を見直してきた。小売戦略に関しても、販売網の拡大から店舗の効率化とデジタル技術導入へ移行した。購買体験向上に向けた新しいコンセプトを打ち出し、好感触を得ている」。

先日、「プラダ」は初のクルーズコレクション単独ランウェイショーの開催を発表した。コレクションは5月7日にミラノの「オッセルヴァトーリオ(Osservatorio)」で披露される予定だ。会場となる「オッセルヴァットーリオ」はプラダ財団が所有する800平米の展示スペースで、ミラノの中心にあるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア内に位置する。
(2017年4月13日現在、1ユーロ=116円で換算)
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