ヴェルサーチ、取締役会から独立役員を排除か

ヴェルサーチ(Versace)が取締役会を再編成し、「家族経営」的な側面を強めるようだ。イタリアの新聞コリエーレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)経済版が伝えた。同件に関する当紙の取材に対して、メゾンは「ノーコメント」だとしている。
 


Donatella Versace - © PixelFormula


 ヴェルサーチ社は独立役員に取締役会から退くよう求めたとされており、そうなれば取締役会は株主のみで構成されることになる。内訳は、Giviホールディングを通じて80%を保有するヴェルサーチ一族と、20%を取得したアメリカの投資会社ブラックストーン(Blackstone)、そして代表取締役のジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)だ。

 現在、ジョナサン・アクロイドCEOとブラックストーン代表のアンドレア・ヴァレーリ(Andrea Valeri)、創業者ジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)の兄サント(Santo)、妹ドナテラ(Donatella)、ドナテラの娘アレグラ(Allegra)といったヴェルサーチ一族の人間3人に、4人の独立役員が取締役会を構成している。

 今回は、ドナテラ・ヴェルサーチの弁護士ナディア・アレッキ(Nadia Alecci)、大手アイウェアメーカーのルックスオティカ(Luxottica)創始者レオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vechio)、そしてロバート・シンガー(Robert Singer)、ジャン=ポール・ヴィヴィエ(Jean-Paul Vivier)という4名の独立役員が取締役会からの退任を促されたという。

 現地紙では、「市場の先行きが不透明な現在、より柔軟性のある決定プロセスが必要なため」の決定であり、「退任する役員も問題なく合意した」とされている。

 一方、今回の決定が事実であれば、上場の可能性は遠のくことになるだろう。上場にあたっては、取締役会に一定数の独立役員を確保することという条件がある。

  4名の現独立役員の採用は、前CEOで今はロヴェルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)のトップを務めるジャン・ジャコモ・フェラリス(Gian Giacomo Ferraris)の当時の采配に負うところが大きい。
 

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