ティエリー・ミュグラーはプレタポルテの担当ディレクターにニコラ・フォルミケッティを指名した。ウィメンズのアシスタントはセバスチアン・ペニェ、メンズはロマン・クレメーが就任する予定。フォルミケッティ氏が担当するのは2011 /12秋冬コレクションから。

Nicola Formichetti, nouveau Directeur de la création de Thierry Mugler

レディーガガの" お気に入り" スタイリストニコラ・フォルミケッティは現在ブランドのデザイナーを務めるロズマリー・ロドリゲスの後任となる。ロドリゲス氏は2001年にオートクチュールラインが廃止され、プレタポルテラインも中止となっていたブランドを2008年の就任から大いに目覚めさせた。メゾンの過去の作品を振り返りながらエディションという名のブランドの下で21のモデルを発表させた。そのおかげで「ミュグラーのクチュールのエスプリをより現代的に表現できた。メゾンに新しいエネルギーを吹き込んでくれる若い才能のなるデザイナーが必要だ。」と、クラランスフレグランスグループの会長でティエリーミュグラーの社長でもあるジョエル・パリは今年4月にFashionMag.comに打ち明けた。


日本に生まれ、ローマと東京を行き来しながら育ったニコラ・フォルミケッティはマルチ文化の中で育った。レディーガガの専属スタイリスト、ユニクロのアーティスティックディレクターとしてよく知られているが、V Magazine やDazed & Confusedといった雑誌とも頻繁にコラボレートしている。お分かりのように、ジョウビズ界でもファッション界でも活躍している。メゾンの創立者ティエリーのように。80年代創立当時、ティエリー・ミュグラーといえば皆、レッドカーペットやパリのバーでゴージャスな歌手や映画界のスターが彼の洋服を誇らしげに着ていたのを思い浮かべた。「ロズマリー・ロドリゲスがメゾンの名を汚したというわけではない。彼女のおかげでプレタポルテラインを見事に復活させた。しかし、次のステップに進むことを考えたときにメゾンのキーポイントであるショービジネスやPRを強化しようとしました。このメゾンはいつもショービズと深い関係を持ってきました。」ジョエル・パリは伝える。


香水Angel が1992年に発売時から大反響でいまだに人気を誇っていることからメゾンは全売り上げの90％を香水に頼っている。昨年発売されたWomanityも一気に売り上げ第一位に登り上げ、メゾンの香水伝説に1ページ加えた。アパレル製品の売り上げは全体の10％。ジョエル・パリによると目標はそれを20％まで引き上げることだそうだ。