Reuters
2018/09/10
リシュモン、ジェローム・ランベールをCEOに アジアの売上好調
Reuters
2018/09/10
リシュモン(Richemont)が、現在COOを務めるジェローム・ランベール(Jerome Lambert)をCEOに起用した。

「IWC」や「ピアジェ(Piaget)」などを傘下に収めるリシュモングループは、1年半前に前任のリシャール・ルプー(Richard Lepeu)が引退して以来、 常務会を置いて経営を行ってきた。
同じく有力候補と見られていたジョージ・カーン(Georges Kern)は、競合相手のブライトリング(Breitling)へと移っている。
「消費者の動向が大きく変わりつつある中で、グループの更なる成長を率いていくのがジェロームの新しい役割だ」とリシュモンのヨハン・ルパート(Johann Rupert)会長。
ランベール新CEOは「カルティエ(Cartier)」、「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」のトップや常務会の財務責任者の「代表として」業務にあたり、「メゾンそれぞれの特性を尊重しつつ、グループ共通の目標を達成するために一貫性のあるアプローチを実施していく」という。
また、同グループは、ウォッチ・ジュエリー部門の売上高が4-8月の間で10%伸びたとも発表している。特にアジア・太平洋と米州地域がけん引した。
最近取得したECのユークス・ネッタポルテ(Yoox Net-a-Porter)(YNAP)やWatchfinder.co.ukを含めた5ヵ月間の売上高は、25%増の56億7000万ユーロ(約7311億6500万円)となった。
「中東以外のすべての地域で増収となり、アジア太平洋と米州が好調に推移してけん引した。香港、韓国、マカオも2桁台の成長となり、中国も堅調だった」。
しかし、ウォッチブランドのみだと増収は4%に留まる。引き続き卸先から売れ残りのストックを買い戻し、在庫調整を行っていることが原因だ。
(2018年9月10日現在、1ユーロ=129円で換算)
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