2018/07/24
ファストリ、「ルメール」ブランドの少数株取得 デザイナーとの契約も更新
2018/07/24
ファーストリテイリングが、「ルメール(Lemaire)」ブランドの少数株式を取得し、「ユニクロ」パリR&Dセンターのアーティスティックディレクターを務めるクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)とのパートナシップ契約を5年間更新した。

「ルメール」は、クリストフ・ルメールとサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)がパリで立ち上げた。コンテンポラリーなスタイルで知られる同ブランドへの出資を、メンズ・ウィメンズ商品やウィメンズシューズ、アクセサリ-のデザインやクリエーションに役立てていくという。ロジャー・フェデラー選手に提供したウェアのデザインも、ウィンブルドンで大きな反響を得た。
ファーストリテイリングという巨大企業の後ろ盾を得たことにより、インディペンデントブランドがどのように発展していくかにも注目が集まる。
しかし、今回の発表では、今後の見通しについてはあまり触れられていない。という柳井正会長兼社長は、「2年前、クリストフ・ルメール氏に、パリの新しいR&Dセンターの開設とUniqlo Uの立ち上げに参画していただきました。ルメール氏の才能と経験を生かしていただいたことで、Uniqlo Uのコレクションも、2シーズン続けて成功しています。今回は、ルメール氏とのパートナーシップをさらに深められることを、本当に誇りに思っています。新しいレベルでのファーストリテイリングとの関係が、『ルメール』ブランドの、さらなる成長と発展にも役立つことを願っています」とコメント。
一方のクリストフ・ルメール自身も、「ユニクロとともに働くということは、私にとって、本当に刺激的な経験です。私は、柳井CEOの持つ "LifeWear"という哲学に、心から敬意を表します。私たちは、どのような服が、人々の日常生活にとって、民主的、機能的、かつ上質であるべきか、という共通のビジョンをもっています。私はこの2年間、私のチームと、パリのR&Dセンターで達成した仕事を誇りに思い、これからのUniqlo U商品の開発に、さらに興奮しています」と述べている。
サラ=リン・トランは、「ブランドとファーストリテイリングとの、密接な関係による進化」と話しており、「私たちは、ファーストリテイリングと実りある成長を追求し、ファーストリテイリングからサポートと信頼をもって、このブランドを発展させ続けることを楽しみにしています」と意欲を見せた。
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