AFP
2020/01/17
リシュモン、第3四半期は6%の増収 香港が足かせに
AFP
2020/01/17
「カルティエ(Cartier)」や「クロエ(Chloé)」などを所有するスイスのリシュモン(Richemont)が発表した第3四半期業績は、売上高が6%増の41億ユーロ(約5013億4500万円)となった。香港が足かせとなり、アジアでの成長が鈍化した形だ。

グループにとって重要な市場であるアジア・太平洋地域での売上高は2%増の14億ユーロ(約1711億9100万円)で、香港における「深刻な売上の停滞」が理由に挙げられている。
ちなみに、同地域での第1四半期の成長率は5%だったが、それでもすでに前四半期の20%という増収からは大幅に減速していていた。
香港の民主化デモの運動は激化しており、警察とデモ参加者との衝突も増えている。臨時休業をせざるを得ない店舗もあり、売上に大きく影を落とした。
香港以外のアジア地域では、中国と韓国で2桁台の伸びがあった。特に「カルティエ」、「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef&Arpels)」といったジュエリー事業が好調だったという。
一方、日本では現地通貨で7%の減収となった。
第3四半期はホリデーシーズンと重なったことで、ヨーロッパ地域では9%、米州では5%とそれぞれ増収があった。
カテゴリ別にみると、ジュエリー事業の売上はが現地通貨で6%増、「ピアジェ(Piaget)」、「IWC」、「ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)」といったウォッチ事業が2%増だった。
(2020年1月17日現在、1ユーロ=122円で換算)
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