AFP
2017/04/26
仏大統領選、LVMHアルノー会長はマクロン氏支持を表明
AFP
2017/04/26
フランス大統領選決選投票を前に、ラグジュアリーグループLVMHのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長は、中道系独立候補のマクロン前経済相支持を表明した。エマニュエル・マクロン候補なら「フランスの雇用を増やす」ことができるだろうと現地フィガロ紙のインタビューで語っている。

「オランド大統領の任期初期には、企業は社会から冷遇されてきた。しかし、失業に立ち向かう唯一の方法は公務員を増やすのではなく、民間での雇用を拡大することにあるという事実に、政治家がようやく気付き始めたようだ」とアルノー氏。フォーブス誌の長者番付でフランス首位にランクインする人物だ。
「こうした視点で新大統領を考えると、やはりエマニュエル・マクロン氏だ。雇用や投資の拡大と発展をフランスにもたらしてくれるだろう」とインタビューで語っている。
「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」や「ディオール(Dior)」、「セリーヌ(Céline)」、「ゲラン(Guerlain)」など70近いブランドを傘下に収めるLVMH。先日は、同グループによるクリスチャン・ディオール・クチュール(Christian Dior Couture)取得の意向が発表されただけでなく、アルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社化する案も明かされた。
「エマニュエル・マクロン氏の資質について疑いを抱いたことは殆どなかった。しかし、アメリカの大統領選やイギリスのEU脱退に関する投票結果を見ていると、予想や事前調査といったものもあまり信用できなくなってくる。再び急進派の時代が来るのを避けられるという確証を得るまで待ちたかった。もしそんなことになったら、国にとっては悲惨な事態だ」と続けるアルノー氏。
「LVMHは、世界中でフランスを代表する存在だ。それが我々の成功要因の一つでもある」として、「LVMHはフランスで年間3000人以上の雇用を生み出している」とも強調した。
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