fashionsnap
2023/03/12
八木通商がC.P.COMPANYのマスターライセンス取得 売上60億円を目論む
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2023/03/12
八木通商の子会社 スープリームス インコーポレーテッドが、「シーピー カンパニー(C.P. COMPANY)」の独占輸入販売権およびマスターライセンスを取得した。2024年春夏コレクションから日本市場での展開を開始する。3月9日に行われたプレスカンファレンスには、八木通商の八木雄三代表取締役社長とシーピー カンパニー代表 ロレンツォ・オスティ(Lorenzo Osti)が登壇した。

シーピー カンパニーは、ロレンツォ・オスティの実父で「ストーンアイランド(Stone Island)」などを手掛けたデザイナー マッシモ・オスティ(Massimo Osti)によって1978年に設立。ミリタリーやワークウェアの機能性に最先端の技術を融合したデザインのほか、縫製後の商品自体を染色する「ガーメントダイイング」と呼ばれる手法が支持を集め、2023年にはブランド創立45周年を迎えた。これまでは、シーピー カンパニーの親会社であるトライステイトホールディングスの日本支社 トライステイトジャパンが国内展開を手掛けていた。
八木通商は、トレンドに左右されずイノベーションを追求するシーピー カンパニーのクリエイションに日本市場で更に成長する可能性を感じ、代理店契約をオファー。シーピー カンパニー側も日本市場を熟知した八木通商との連携を望んだため、タッグが実現した。
ブランドの往年のファンは40代以上が多いが、昨年フランスでは着用する人の約70%が30代以下となるなど、顧客の若返りが進んでいるという。八木代表取締役社長は、「ブランドの現在のマーケットポジションを見直し、今後は日本でも20〜30代の客層にリーチしていく」と話した。
2022年のシーピー カンパニーのグローバル売上高は約1億2000万ユーロ(約173億円)。現在全世界で5店舗の直営店を運営しているが、11月にパリ、2024年1月には東京と神戸に新店舗をオープンするなど、今後は毎年4〜5店舗の新規開店を予定している。同ブランドは、八木通商とタッグを組む初年度に国内売上5億円を目標としており、5年後には60億円まで拡大させる計画だ。小売と卸の比率は1:1程度になる見込みだという。
八木代表取締役社長は「ブランドの魅力やクリエイションを伝えることに注力する。今後は本国の承認を得てコラボや別注なども企画していく」とコメント。ロレンツォ・オスティは、「父が2度旅行に連れてきてくれたので、日本には特別な思い入れがある。八木通商と協力し、新たな形で日本のコミュニティと繋がっていけたら」と語った。
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