掲載日
2012/01/24
2012/01/24
パリコレ:日本にインスピレーション得たメンズコレクション
掲載日
2012/01/24
2012/01/24
パリコレクション2日目の19日は、着物風のアイテムを提案した「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」や、「イッセイ ミヤケ」「ヨウジヤマモト」などがショーを行い、日本に注目が集まった。
遊び心あふれるスタイルを提案した「イッセイ ミヤケ」に対し、「ヨウジヤマモト」はロマンチックで反抗的なムードを演出。「ルイ・ヴィトン」はクラシックでボディコンシャスなスーツを披露した。
![]() 「ルイ・ヴィトン」2012-2013秋冬コレクション(Photo: Pixel Formula) |
「ルイ・ヴィトン」のメンズウェアを手掛ける英国人デザイナーKim Jones(キム・ジョーンズ)は、スーツ素材と着物用のシルク地を組み合わせ、東洋と西洋を融合。
ジャケットの胸元からのぞかせた着物風シャツや、チャコールグレーやネイビーの着物用シルク地を用いたスーツに、メタルチップをあしらったリザードヌバックのダービーシューズ、レザーの旅行バッグ、クロコダイルのクラッチバック風書類入れなど、メゾンの豪華なアクセサリーが洋風のアクセントを添える。
ジョーンズは、19世紀から「対話」を交わしてきたパリと東京のクリエイティブな関係を表現したかったとコメント。ヴィトンのモノグラムは日本の家紋に触発されたものであると説明し、「常にインスピレーションを与えてくれる日本や東京が大好きだ」と話した。
ヌバッククロコダイルのブルゾンとグレーのチョークストライプ・パンツにグレーのフェルトのベレー帽を合わせたスタイルや、ベビーキャメルのニットセーターとカーキのミリタリーパンツのコーディネートは、1970年代のパリのエスプリを想起させる。
一方、ジグザグ模様にモノグラムを配したたっぷりとした厚手のウールコートは、帯で結んだようなスタイルが着物を彷彿とさせる。
「イッセイ ミヤケ」は、アップビートな秋冬スタイルを提案。暖色系や寒色系の歪んだタータンチェックに、ネイビーやクリームなど、トレードマークの繊細なプリーツを合わせた。
不規則なチェック柄のコートやジャケット、パンツのほか、存在感のある赤いミリタリー風ケープ、絣のような模様も登場。プリーツを施したネイビーのボイラースーツから、ライム色のハイネック・トップスやマスタードのソックスをのぞかせたスタイルも印象的だった。
「ヨウジヤマモト」は、ボヘミアン調のコレクションを発表。厚手のケープ、マリン風のジャケットやコート、クラシックなロングテールジャケットが、ダークで男性的な雰囲気を演出する。
プラム、チョコレート、ネイビーの無地やチェック柄を用いたルーズなシルエットのロングジャケットに、ゆったりとしたクロップとパンツを合わせたスタイルは、絶妙なバランスが素晴らしい。また、ベスト風トップスとロングテールシャツを一体化したようなワインレッドのシルクパジャマ風オールインワンと、暖かそうなブラックのコートやブーツの組み合わせも個性的だ。
ダークな色合いのスタイリングの胸元には、鮮やかなイエローやフューシャピンク、グリーンのネクタイがループのように飛び出し、スパイシーで個性的なアクセントとなっていた。
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