2017/06/09
ロンドン ファッションウィークメンズが開幕
2017/06/09
6月9日からロンドン ファッションウィーク メンズが開催される。前夜8日には開幕にあたって、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生によるショーが行われた。

初日9日に注目を集めているのは、ヨークシャー出身のデザイナーが立ち上げた「エドワード・クラッチリー(Edward Crutchley)」だ。「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のコンサルタントを10年間務めた後に自身のブランドを設立し、シンプルながらラグジュアリーなコレクションを発表している。
また、昨年のLVMHプライズ受賞者である「ウェールズ・ボナー」も、アフリカンな想像力と現代的かつ都会的なテーラリングでたちまちスターになった。「マルティーヌ・ローズ(Martine Rose)」は、前回1月のショーで高い評価を得ている。LVMHファイナリストである「チャールズ・ジェフリー ・ラバーボーイ(Charles Jeffrey Loverboy)」も、現在最も勢いのあるブランドだ。

しかし、英国の有名評論家でヴォーグ・ランウェイのコントリビューティングエディターでもあるルーク・レイッチ(Luke Leitch)はこう話す。「ロンドンでは、若い才能を支援しすぎるきらいがあるので、やり過ぎることもある。メディアに過剰に持ち上げられて成長の機会を逃すブランドも多い」。
ランウェイショーの他にも、10日夜にはデヴィッド・ファーニッシュ(David Furnish)がチャリティディナーを開いたり、「ラグ&ボーン(Rag & Bone)」のロンドン新店舗オープニング、そして12日の「バーバリー(Burberry)」が催すブレックファーストなど様々なイベントが予定されている。「バーバリー」のメンズウェアは、ウィメンズと同時に9月に発表されることになっている。

週末に見られる若手デザイナー以外には、今シーズンのロンドンは比較的おとなしいものになりそうだ。この後イタリア・フィレンツェで開催される展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」にゲストデザイナーとして参加予定の「ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)」が欠席するほか、ヴィヴィアン・ウェストウッド(Vivienne Westwood)もランウェイショーは行わない。しかし一方で、「チャラヤン(Chalayan)」はランウェイにカムバックを果たす。
中国版『GQ』によるショーでは、今回「プロナウンス(Pronounce)」が登場。また、若い女性モデルの健康を保護するプログラムでも進んでいるロンドンは、今回「モデルゾーン(Model Zone)」を設け、食事や飲み物、リラックススペースなどを提供する。
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