2018/07/16
ロンドン ファッションウィーク、公式スケジュールを公開
2018/07/16
ロンドン ファッションウィークが9月のショースケジュールを発表した。来年3月にEU脱退を控える英国だが、今シーズンは特に充実したプログラムとなりそうだ。

新クリエイティブディレクターのデビューで最も注目されるのは、もちろん「バーバリー(Burberry)」のリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)だろう。9月17日の午後5時にランウェイショーを披露する。
初日9月14日のトップバッターを飾るのは、英国ファッション協議会(British Fashion Council)(以下、BFC)の若手支援プログラム「Newgen」2018年に選ばれた「リチャード・マローン(Richard Malone)」だ。期間中、約80のイベントと55の公式ランウェイショーが予定されている。
他にも、長年ニューヨークで発表してきた「ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)」が、10周年を記念してホームタウンにて初めてのランウェイを披露する。プライベートエクイティファンド、NEOインベストメントパートナーズ(NEO Investment Partners)がブランドの株式を30%取得して以来再編が進んでいるが、ファッションショーを行うのは同社による出資決定後初のことだ。
「デルポゾ(Delpozo)」もロンドンへカムバックを果たす。

さらにケリング(Kering)との提携終了が発表されたばかりの「クリストファー・ケイン(Christopher Kane)」もファッションウィークに引き続き参加するほか、「アレクサ・チャン(Alexa Chung)」は前回のプレゼンテーションから一転してショー形式でコレクションを発表する。
ミラノに比べて、ロンドンではメンズ・ウィメンズ同時発表の波がそこまで顕著ではない。しかし、「J.W. アンダーソン(J. W. Anderson)」は初のメンズ・ウィメンズ混合ランウェイを開催するという。アンダーソンはメンズ・ウィメンズ両部門でBFCによる「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。
「MM6メゾンマルジェラ(MM6 Maison Margiela)」と「ニコラス・カークウッド(Nicolas Kirkwood)」も、ロンドン ファッションウィークで初のランウェイショーを披露する。
また、2018年度「BFC/VOGUEデザイナー・ファッション基金(BFC/Vogue Designer Fashion Fund)」でサポートを受けている「モリー・ゴダード(Molly Godard)」、10周年を祝う「メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)」、さらに先シーズンにはエリザベス女王が出席したことでも話題となった「リチャード・クイン(Richard Quinn)」も注目を集める。

アメリカのファーストレディからサセックス公爵夫人となったメーガン・マークルにも衣装を提供した「ローラン・ムレ(Roland Mouret)」や、「モンクレール・ジーニアス(Moncler Genius)」プロジェクトでコレクションを披露したばかりの「シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)」といった顔ぶれも。
若手としては、韓国人デザイナーが手掛ける「ガヨン・リー(Gayeon Lee)」、LVMHプライズのファイナリストでカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の一押しだった「ナビル・ナヤル(Nabil Nayal)」、そしてボヘミアンなビンテージプリントが特徴の「リキソーロンドン(RIXO London)」などが初参加を果たす。
英国のEU脱退に揺れるロンドンだが、国外から様々な才能が集うファッション業界は、特にブレグジットに反対する向きが強い。
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