ロンドン ファッションウィーク：旗艦店リニューアルの「エンポリオ・アルマーニ」 、ロンドンでも "ファッション帝国"築く

by

Godfrey Deeny

掲載日
2017/09/18

　ジョルジオ・アルマーニ（Giorgio Armani）の「エンポリオ・アルマーニ（Emporio Armani）」は、ニューボンドストリートの旗艦店リニューアルオープンを記念して、ロンドンにて18年春夏コレクションを披露した。700台を超すロンドンタクシーにも、ブランドの最新キャンペーンが掲載されている。

　フロントロウには、歌手エリー・ゴールディングやトム・オデール、ラッパーのディジー・ラスカルといったロンドンの旬なセレブリティが集ったほか、オリヴィア・パレルモ、ポピー・デルヴィーニュといった面々も。
 
　ゲストは皆ジャガーや「エンポリオ」タクシーにて到着した。ロンドン搭にほど近い会場には、お馴染みの快適なシートとクリーンな白いランウェイが設置されている。最初のルックでは、ポップアート風シャーベットカラーのトップスに魚やカニなど海のモチーフが躍った。

　メンズのアイテムでは、シャリ感のあるウールを使ったスーツや、ホワイトナイロンのスポーティーな柔道着風ジャケット、あるいはホワイトのパイピングを施したブルーノウールルダンゴトの素晴らしいラインが印象的だった。
 
　プレイフルなムードに満ちたショーだったが、バックステージのアルマーニ本人もまた陽気だ。
 
　「なぜロンドンにいるのかって？この街はいつだってインスピレーションにアイディア、クリエイティビティをもたらしてくれるからね。ロンドンでは、ポジティブな渦の中心にいるような気分になる。それに、新しい店がどんな風なのか見たかったんだ」と話すジョルジオ・アルマーニは、7月に83歳を迎えた。
 
　鮮やかな色使いについて問われると、「エリザベス女王へのオマージュだよ」と笑う。実際、女王は公式の場でも国民の視線を集められるよう、目立つ色をあえて纏っていることは有名だ。
 
　また、アルマーニは英国ファッション協議会（British Fashion Council）と協業して「ニューボンド（New Bond）コンテストも創設。ロンドンでファッションを学ぶ学生の中から選ばれた3名が「エンポリオ・アルマーニ」向けのカプセルコレクションをデザインした。バッグはBoyeong Limが、ボンバージャケットをDimitry Gotsfridが、そしてシューズをKameel Kayam Shahjhanが手掛けている。同コレクションは9月18日から「エンポリオ・アルマーニ」のイギリス国内店舗で先行販売され、その後9月中には公式ECでも発売される。