Reuters
2016/09/20
ロンドン ファッションウィーク:ノスタルジックな「バーバリー」、クロックスを取り入れた「クリストファー・ケイン」
Reuters
2016/09/20
ロンドン ファッションウィークで発表された「バーバリー(Burberry)」初の"see-now-buy-now"コレクションには、フラワープリントやヴィクトリア朝のラッフルが登場。「クリストファー・ケイン(Christopher Kane)」は、クロックスを取り入れて、捻りの効いたハイファッションに昇華させた。

今季の「バーバリー」は、メンズ・ウィメンズを同時に発表し、更にランウェイで披露されたアイテムが直後に店頭で手に入る"see-now-buy-now"システムを採用した。
アンドロジナスな仕上がりのコレクションは、女性に変身した主人公を描いた1928年のヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』、そして英国のインテリア・ガーデニングデザイナーのナンシー・ランカスター(Nancy Lancaster)にインスパイアされたという。
チーフクリエイティブオフィサーのクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)は、「様々な時代や、流動的なジェンダーを生きること」というアイディアに着想を得たと話す。
「技術が発展し、人々の生き方も多様化している今、ファッション業界だけでなく、全ての分野に劇的な変化が起きつつあると思う」。
「そういった要素をコレクションの中に少し取り入れたいと考えたんだ。過去の時代を想起させるような部分や手仕事をアイテムに落とし込むと同時に、コレクションの発表の仕方に関しては、すごく現代的な、コンテンポラリーなアプローチをとった」。
フロントロウには、ヴォーグ編集長アナ・ウィンター(Anna Wintour)のほか、モデルのカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)や、フェリシティ・ジョーンズ(Felicity Jones)、リリー・ジェームズ(Felicity Jones)といった女優の姿も。
英国のミリタリースタイルにインスピレーションを得たジャケットやトレンチ、ラッフルカラーのブラウスや、シルク、カシミヤ、デニム、ウールと様々な素材のテーパードパンツも目を引いた。

テート・モダンで開かれた「クリストファー・ケイン(Christopher Kane)」のショーでは、ビジューをあしらったクロックスの足元に注目が集まった。
「Make Do and Mend(古いものを修理して使う、間に合わせる)」と題された17年春夏コレクションには、フラワーモチーフスカート、プリントコート、オーバーサイズのニットカーディガンやドレスなどにジオメトリックプリントのトップをスタイリングしたルックが。
大胆なパターン、フラワーモチーフ、エンブロイダリーを施したブラックレザーに、レオパードプリントなどを、ネイビー、オレンジ、ブロンズ、スモーキーピンクといったカラーパレットで提案した。
ファッションブロガーのスージー・ラウ(Susie Lau)は、今回のショーを「記念碑的」と評価。「彼の10年間のキャリアを凝縮しているみたい」。
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