セブン＆アイ・ホールディングスが、新商業施設「グランツリー武蔵小杉（Grand Tree Musashikosugi）」を初公開した。今年4月にオープンした「三井ショッピングパーク ららテラス 武蔵小杉」など、商業施設の出店が続く武蔵小杉エリアに開業する"愛"をテーマにした新商業施設で、施設内には日本初出店や新業態を含む160テナントが出店。11月21日にプレオープン、11月22日にグランドオープンする。

　グランツリー武蔵小杉では、「イトーヨーカドー」をはじめ、ファッション、インテリア＆生活雑貨、レストラン＆カフェ、フード、ビューティ＆サービスといったカテゴリーを幅広く用意。「My Beautiful Life」をコンセプトとする1階には、「トゥモローランド（Tomorrowland）」「ビームス（Beams）」「アーバンリサーチ ロッソ（Urban Research Rosso）」「アーバンリサーチ サニーレーベル（Urban Research Sonny Label）」、「ストアルーム（StoreRoom）」等が揃い、新宿ルミネに出店しているタルトスイーツカフェ「ハンドベイクス（Hand Bakes）」やリゾートカフェ新業態「Bushwick Bakery &Amp; Grill（ブッシュウィック ベーカリー＆グリル）」も出店。アーバンリサーチ ロッソでは、業界初となる3Dプリンタで出力した人気ショップスタッフのフィギュアにiBeacon端末を入れて街の情報やクーポンを配信する新コンテンツを提供する。

　「Closet & Mirror」をコンセプトに、⼤きなクローゼットのように何でも揃うトレンドファッションとビューティのフロアを目指す2階では、ニュージーランドの老舗コスメメーカー「リビングネイチャーオーガニック（Living Nature）」が日本初出店。神奈川初出店となる「ベイフロー（Bayflow）」や「シェアパーク（Share Park）」、「ニコアンド（niko and...）」等のアパレルショップの他、「スヴニール バイ コンシェルジュ（souvenir By Concierge）」、都内人気美容室サロン・ガーデンの新業態「ニュートラル（Neutral）」もオープンする。また西武・そごうの新業態となる小型百貨店「西武・そごう」には、「マッキントッシュ フィロソフィー（Mackintosh Philosophy）」や「セオリー（Theory）」などのアイテムが販売される。

　「Enjoy Living!」をコンセプトとする3階は、本や楽器、インテリアや雑貨などが揃うフロアで、紀伊國屋書店と白ヤギ珈琲店のコラボショップや東京シャツの新業態「東京シャツコレクション-2812-」などがオープン。「フランフラン（Francfranc）」や「ウニコ（unico）」に加え「ロフト（Loft）」のニュースタイルショップも出店する。

　4階は「Handy for Moms」をコンセプトに、「アカチャンホンポ」を中心に、上質子供ファッション「プチマイン（petit main）」「マーキーズ（Markey's）」、日本初出店の絵本と共にファミリーが触れ合えるカフェ「タリーズコーヒー キッズコミュ」、神奈川初出店の「ドクターボディ キッズ＆マミー」などがオープン。親子一緒に運動やあそびを楽しめる「ボーネルンドあそびのせかい」や子供向けフィットネス「マイジム（MyGym）」等、子供の発育にフィーチャーした施設もオープンし、屋上には約4,300平方メートルの屋上庭園も開設された。

　また開業時の販促活動として、アーティスト小野川直樹のプロデュースの下、近隣住民と施設関係者が手がけた「折鶴プロジェクト（ORIZURU Project）」を実施。約4万羽の折鶴を葉に見立てた大樹のモニュメントが1階の吹き抜けスペースに設置された。イトーヨーカ堂の代表取締役社長 戸井和久は「周辺地域に住む方が渋谷などの繁華街に行かなくても衣・食の商品が手に入る上質にこだわった施設に仕上げた」とコメントしており、最新のテナント情報などをリアルタイムでチェックできる「レストスペース」や授乳スペース「ベビールーム」、家族のための多目的スペース「スマイルスクエア」、レンタル・パーティースペース「Party For You」等、利便性や回遊性、コミュニケーション等をサポートするための独自サービス機能も充実させたという。初年度は売上270億円を目指す。