掲載日
2015/05/26
2015/05/26
ギャップ、旗艦ブランド不調で第1四半期減収減益
掲載日
2015/05/26
2015/05/26
米「ギャップ(GAP )」グループの滑り出しは不調だ。4月末決算によると、売上高は36億6000万ドル(約4488億6000万円)で4%減。「オールドネイビー(Old Navy)」が好調な一方で、旗艦ブランド「ギャップ」と「バナナ・リパブリック(Banana Republic)」が減少を続けている。

「ギャップ」ブランドの売上高は前年同期の5%減から、今年はさらに10%減。「バナナリパブリック」については8%の減少。「オールドネイビー」は前年同期1%増に対して、今期は3%増まで成長した。
一方、ギャップのライバルグループであるH&Mとインディテックス(Zara)はそれぞれ売上を18%と11%伸ばしている。
「ギャップ」ブランドの不調はポジショニングに起因するものかもしれない。たとえば、Zaraなど は当初からその路線を貫いてきたし、H&Mは豪華なコラボレーションを通じて今の地位を築き上げた。
ちなみに、ギャップがバイス・プレジデント兼クリエイティブ・ディレクターとして起用したレベッカ・ベイ(Rebekka Bay)や、アーティスティック・ディレクターのキャロライン・ラップ(Carolyne Rapp)も、H&Mグループの出身者だった。両者とも2014年に退任し、現在ギャップのアーティスティック・ディレクター職は完全に廃止されている。ブランドの実際のポジショニングと現実との乖離が、やはり問題になってきそうだ。
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