2019/04/04
カリーヌ・ロワトフェルドが「CR Runway」始動 フィレンツェで「ルイーザヴィアローマ」と協業ショー
2019/04/04
カリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)が、新コンセプト「CR Runway」を始動する。スタートにあたり、6月の「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」開催期間中にイタリア・フィレンツェで5000人を招いた大規模なショーを行う予定だ。同地の有名セレクトショップ「ルイーザヴィアローマ(LuisaViaRoma)」との協業になる。

ショーは6月13日に予定されており、大手から注目の新鋭デザイナーまで、様々なブランドからロワトフェルドがキュレーションしたメンズ・ウィメンズの2019年秋冬コレクションが披露される。確定しているブランドの中には、「ジバンシィ(Givenchy)」、「プラダ(Prada)」、「バーバリー(Burberry)」、「オフ-ホワイト(Off-White)」、「リチャード・クイン(Richard Quinn)」、「シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)」などが名を連ねている。このショーのために企画された特別アイテムも登場するが、ルックの大半は1年を通じて「ルイーザヴィアローマ」のECサイト上で順次販売されるという。
ランウェイショーの前後にはカクテルやレニー・クラヴィッツのコンサート、VIP向けのディナーなどが企画されている。
「私のインスピレーションは90年代よ。輝いていて、ファッションに革命が起きた時代。最初に思いついたのが、1998年に「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」がパリのワールドカップ決勝戦で見せたショーだったの。だけどレトロなものにするつもりはないわ」とロワトフェルド。
"90"年代が合言葉だが、奇しくも「ルイーザヴィアローマ」も今年で"90"周年を祝う。1999年、フランス人のルイザ・ジャカン(Luisa Jacquin)が夫のリド・パンコネージ(Lido Panconesi)とフィレンツェのローマ通り(ヴィアローマ)にブティックを開いたのが始まりだ。
「これはフィレンツェへのオマージュなんだ。ルネッサンスの都というだけでなく、50年代にはピッティ宮のサラ・ビアンカで既製服(レディ・トゥ・ウェア)の本格的なランウェイが世界で初めて行われた。皆のためのイベントだ。素晴らしいだろう!」と話すのは、創業者の孫で「ルイーザヴィアローマ」のCEO兼オーナー、アンドレア・パンコネージ(Andrea Panconesi)だ。

ロワトフェルドは様々なブランドのアイテムから、90ものルックを作り上げたというから驚きだ。ちなみに、「カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)」のスタイルアドバイザーに抜擢されたばかりでもあり、彼女は多忙を極めている。
「カールはいつも私にこう言ってくれたわ。何をするにしろ、必ずオリジナルなものにしなさいとね。『CR Runway』もそうなるはずよ。『ルイーザヴィアローマ』のようなユニークなショップと組めるのは素晴らしい機会だし、登場するルックはすべて巨大スクリーンにプロジェクションされるの。本当にインクルーシブなショーになるわ」とも話してくれた。
「こんなに多くのブランドを集めてショーを行うなんて初めての試みね。課題も多いだろうけれど、記憶に残るイベントにしたい」。
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