2019/11/15
ミラノで"アルマーニの日"開催
2019/11/15
「ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)」は11月14日、一日を通して様々なイベントを行う特別な「アルマーニデー(Armani Day)」を開催した。

「アルマーニデー」はまず「アルマーニ ホテル」の2階でスタートし、今年3月にローンチばかりのハイジュエリーコレクション「オートジョワイユリ ジョルジオ アルマーニ(Haute Joaillerie Giorgio Armani)」が披露された。オートクチュールコレクション「アルマーニ プリヴェ(Armani Privé)」を補完する形で一点もののジュエリーアイテムを展開する。
リングが950ユーロ(約11万 円)、ネックレスが3万5000ユーロ(約42万円)と、ハイジュエリーにしては控えめな価格設定だ。デザインはジョルジオ・アルマーニが職人のチームと共に手掛け、ゴールド、ダイアモンドをはじめ貴石を使って制作している。
コレクションは約50型で構成し、シンプルで洗練されたエレガントなデザインが特徴だ。「Borgonuovo」、「Sì」、「Firmamento」の3ラインを展開する。
「Borgonuovo」はメゾンのロゴにインスパイアされたラインで、「G」と「A」をジオメトリックに昇華。イエローとピンクの中間になるよう特別に配合されたゴールドは、通常より少し深みのある色合いに仕上がっている。
メゾンのフレグランスと同じ名前の「Sì」は、ブラックオニキスを花弁にあしらったフラワーがテーマだ。
そして「Firmamento」では、夜空のモチーフが主役となっている。チェーンにはホワイトゴールドとダイアモンドの月や星があしらわれた。

続いて文化複合施設「アルマーニ/シーロス(Armani/Silos)」では、アクセサリーをテーマにした展覧会のオープニングパーティーが催された。「私の仕事の中では、アクセサリーは他の分野に比べてあまり知られていない存在かもしれないが、同じだけ重要だ」とアルマーニ自身はコメントしている。
80年代後半からアクセサリーに参入したアルマーニ。来年2月2日まで開催される展覧会では、バッグやシューズのアーカイブが展示されている。「ジョルジオ・アルマーニ」のスタイルを反映したアイテムはどれも控えめながらエレガントで、洋服のシルエットを補完するように寄り添うものばかりだ。年代別に40年の歩みを辿る展覧会に仕上がっている。
「シーロス」を出た道の向かい側にある「アルマーニ/テアトロ(Armani/Teatro)」では、今年5月に東京で披露された2020年プレフォールコレクションのショーが開かれた。
ブラックのジャケットとパンツというセットアップで幕を開けたランウェイでは、スリムなパンツにチェックのコンパクトジャケットを合わせたスタイルや、ブレザーとワイドパンツのオールホワイトのルック、ゴールドボタンのマイクロボレロなどが次々に登場した。

マスキュリンなタッチを加えつつエレガントでナチュラルな女性像が提案され、ターバンやフェルトのカノチエなど30年代のギャルソンヌを彷彿とさせるものも。イブニングウェアには、煌めくドレスやクリスタルを散りばめたコルセットなども登場したが、やはり何と言っても一番目を引いたのは、シャツとサテンのブラックパンツというシンプルなルックだった。

リトルブラックドレスに見られたように、ストイックかつセンシュアルな「ジョルジオ・アルマーニ」のエッセンスを感じさせるコレクションだった。メゾンを代表する素材であるベロアも目立ち、フルイドなパンツからトップ、ジャケット、ラップコートなど様々なアイテムに用いられていた。
ショーの最後にはステージにジョルジオ・アルマーニ本人が姿を現し、喝采を浴びていた。その後も、ディナーから「アルマーニ プリヴェ」のディスコナイトまで、「アルマーニデー」は夜遅くまで続いた。
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