ランバン、身売りを検討か?

 経営が悪化する「ランバン(Lanvin)」。ブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)の後任としてアーティスティックディレクターに就いたオリヴィエ・ラピドゥス(Olivier Lapidus)も、昨年9月に発表した初コレクションではバイヤーを惹きつけることはできなかったようだ。最近は身売り先を探しているという噂も囁かれている。

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オリヴィエ・ラピドゥスによる「ランバン」 - © PixelFormula

  海外メディアによると、「ランバン」は過半数株売却に関して投資家と交渉しており、近く合意に取り付けるだろうと複数の関係者筋が述べている。
 
 メゾン側は当紙の取材に対し、「コメントはできない。あくまでも噂であり、推測だ。近いうちに公表できる情報もあるが、今のところ我々に言えることは何もない」と話した。
 
 「財務面にも生産面においても、増資と言う形ではないが、2018年3月末までに解決策が講じられる」。就任したばかりのニコラ・ドリュ(Nicolas Druz)CEOは、12月の時点でこう発表していた。
 
 売却先候補の中には、カタール王室の投資ファンド、マイフーラ・グループ(Mayhoola Group)の名前も挙がっている。同グループは2015年に「ランバン」買収の申し出をしているほか、昨年1月にも同様の噂が持ち上がっていた。マイフーラは「バレンティノ(Valentino)」、「バルマン(Balmain)」、「パルジレリ(Pal Zileri)」といったブランドを所有する。
 
 「ランバン」オーナーの台湾人実業家、ワン・シャオラン(Shaw-Lan Wang)が、現在メゾンの株式75%を保有し、残りの25%はスイスの実業家、ラルフ・バーテル(Ralph Bartel)が所持している。シャオラン氏は買収提案をすべて拒んできたが、ブランドの衰退が急速に進むなか、別の決断を余儀なくされることにもなりかねない。
 
 アルベール・エルバス(Alber Elbaz)がメゾンを去って以来、「ランバン」の業績は悪化する一方で、2016年には売上高が23%減の1億6200万ユーロ(約218億9800万円)と大きく落ち込んだ。利益も前年の630万ユーロ(約8億5200万円)から一年で赤字に転じ、1830万ユーロ(約24億7400万円)の純損失を計上。その後2017年には、さらに32.9%の減収で売上高は9690万ユーロ(約130億9800万円)へと縮小、損失は2700万ユーロ(約36億5000万円)にまで膨れ上がったとロイターは報じている。
 

(2018年2月6日現在、1ユーロ=135円で換算)

 

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