Reuters
2018/04/09
リーバイ ストラウス、デニムのタブを真似たと「ケンゾー」を提訴
Reuters
2018/04/09
リーバイ ストラウス(Levi Strauss & Co)社が、「リーバイス(Levi's)」デニムのタブを真似たとして、LVMH傘下のブランド「ケンゾー(Kenzo)」を提訴した。対象には、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)をキャンペーンモデルに起用した「ラ・コレクション・モメント(La Collection Memento)」の商品も含まれている。

リーバイ ストラウスが拠点を置く米サンフランシスコの連邦地裁に提出された訴状によると、「ケンゾー」は同社の利益を脅かし、「計り知れず、回復できない損害」をブランドイメージに与えて、消費者に混乱をもたらしている、というのがリーバイ社側の言い分だ。
「ケンゾー」側は現在のところ同件についてはコメントを発表していない。
リーバイ社は商品が「一目で認識できる」よう、1936年からブランド名の入ったタブをジーンズに縫い付けてきたと主張している。
同社は「ケンゾー」に対し、類似したタブをつけた衣服を販売しないよう停止通告書を何通も送ったが、聞き入れられなかったという。販売停止を要請された商品には、ブリトニー・スピアーズを広告塔に起用した「ラ・コレクション・モメント No.2(La Collection Memento No. 2)」も含まれている。

訴状には、1936年当時「リーバイス」の国内セールスマネージャー、レオ・クリストファー・ルシアー(Leo Christopher Lucier)の言葉も引用されていた。「他のいかなるオーバーオールメーカーも、パッチポケットの外側に色のついたタブをつけることはできない。もし出来るとすれば、それは明確な意図を持って、我々のブランドをコピーし、消費者を混乱させようとしているに他ならない」。
リーバイ社は今回の訴訟で、逸失利益の回収、懲罰的損害賠償、および権利を侵害する行為の停止を求めている。
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