Reuters
2020/04/08
リーバイ ストラウス、第1四半期は予想上回る 中国回復も米スタッフは一時帰休
Reuters
2020/04/08
米リーバイ ストラウス社(Levi Strauss & Co)が発表した第1四半期決算は、利益・売上高ともに予想を上回った。また、最初に新型コロナウイルスの影響を受けていた中国ではすでに過半数の店舗が営業を再開しており、週あたりの売上は回復しつつあると述べた。先月のオンラインでの売上も伸びている。

第1四半期には、店舗の休業などがあったアジア地域が伸び悩んだものの、業績は予想以上となり、同社の株価も3%ほど上昇している。
他の多くのメーカーと同じく、中国における都市封鎖や、感染が広がり始めていたアメリカにおける店舗閉鎖などに影響を受けたリーバイ ストラウス。
しかし現在、中国本土では、ウイルス発生地と言われる武漢市内を含めたほぼ全ての店舗が営業を再開しているという。客数や売上高はまだ停滞してはいるが、少しずつ回復傾向を見せているとも同社。3月には、自社ECやその他プラットフォームなどでウィメンズウェアの需要が高まり、オンラインでの売上が伸びた。
消費行動の変化からモールや百貨店の集客力が落ちるなか、同社は若い世代に訴求できるデザインを押し出し、EC事業にも力を注いできた。
「外出制限中でも、消費者と強く繋がることのできる方法を模索している。デジタル強化も継続する」とチップ・バーク(Chip Bergh)CEO。
新型コロナウイルス感染拡大の影響は、第2四半期の結果に顕著に現れるとも見ている。現在でも、アメリカでは店舗の閉鎖が続いている。それに伴い、同国における販売員に対しては一時帰休の措置を講じる予定だという。
第1四半期のリーバイ ストラウスの売上高は前年同期比5%増の15億1000万ドル(約1640億300万円)で、ダイレクト・トゥ・コンシューマー事業がけん引した。RefinitivのIBESデータによると、アナリストは売上高14億7000万ドル(約1596億5900万円)を予想していた。
(2020年4月8日現在、1米ドル=109円で換算)
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