マイケル・コースが「ヴェルサーチェ」買収を正式発表 社名はカプリHDに

 マイケル・コース(Michael Kors)が「ヴェルサーチェ(Versace)」の買収を正式に発表した。また、社名をカプリ ホールディングス(Capri Holdings)に変更するという。

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Versace - Spring-Summer2019 - Womenswear - Milan - © PixelFormula

  マイケル・コースがジャンニ・ヴェルサーチェ社(Gianni Versace S.p.A.)の発行済社外株式を全て取得することで合意に至ったという。買収金額は18億3000万ユーロ(約2431億2300万円)。
 
 マイケル・コース社のジョン・D・アイドル(John D. Idol)CEOは、「グループにとって重要な一歩となる。『マイケル・コース』と『ジミー・チュウ』ブランドの強みに加え、『ヴェルサーチェ』の買収によって、今後数年間に渡る増収増益を見込むことができるだろう」とコメント。
 
 同社は、「ヴェルサーチ」を世界的なメガラグジュアリーブランドに成長させ、店舗数も現在の200店から300店へと拡大していきたい方針だ。
 
 今回の買収で、「長期的に見てグループの収益を80億ドル(約9024億6000万円)まで伸ばし、より多くの地域にリーチすること」を見込むマイケル・コース。売上構成比に関しては、「米州が現在の66%から57%へ、欧州は23%から24%、そしてアジアが11%から19%へ」変革することを目指している。
 
 マイケル・コースからカプリ ホールディングスへの社名変更は、「買収完了と共に適用する。社名はグラマラスでラグジュアリーな旅行先として知られるカプリ島から着想を得た。島は古くからある3つの岩の柱が名物だが、同様に3つのブランドを核にタイムレスな遺産と強い基礎を持つラグジュアリーファッショングループを象徴している」と説明されている。
 
 「ヴェルサーチェ」は設立40年のブランドだが、創業者であるジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)殺害事件以来、会社は様々な浮き沈みを経験してきた。やや業績が落ち込んだ時期もあったが、最近ではそれも持ち直してきている。レッドカーペットではセレブリティに愛され、世界的にその名を知られる高級ブランドだ。
 
 アイドルCEOは、「『ヴェルサーチェ』はイタリアのラグジュアリーファッションを代表する存在だ。我々のグループに迎え入れられることを嬉しく思うし、ブランドの成長に向けて投資をしていきたい。『ヴェルサーチェ』は売上高が20億ドル(約2256億1500万円)を超えるまでに成長するだろう」とも付け足している。
 
 ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)は引き続きデザインなどクリエーション面を統括していく。「『ヴェルサーチェ』にとって非常にエキサイティングな出来事です。兄のサントと娘のアレグラと共に私が会社を継いで20年以上が経ちますが、ブランドはファッションだけでなく現代の文化全体から見ても強い存在感を放ち続けています。『ヴェルサーチェ』はアイコニックで確固たるスタイルであると同時に、多様性を尊重し、自由な自己主張を後押しする存在です。次のステップでは、ブランドの持つポテンシャルがフルに発揮されることでしょう。サントもアレグラも私もそう考えています」とドナテラ・ヴェルサーチェ。ヴェルサーチェ一族の3人はカプリ ホールディングスの株式を保有することになる。
 
 また、ヴェルサーチェのジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)CEO率いる経営陣も続投する予定だ。
 

(2018年9月25日現在、1ユーロ=133円、1米ドル=113円で換算)
 

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