ロンドンで開催された「ブリティッシュ・ファッション・アワード 2014（British Fashion Award 2014）」の表彰式に、デザイナーのジョン・ガリアーノ（John Galliano）がサプライズで登場した。功労賞を受賞した米国版ヴォーグ（Vogue）編集長アナ・ウインター（Anna Wintour）のプレゼンターを務め、アナ・ウインターはジョン・ガリアーノがデザインした「メゾン マルタン マルジェラ（Maison Martin Margiela）」のドレスを着用して登場した。

　イギリスファッション協会（The British Fashion Council）が主催する「ブリティッシュ・ファッション・アワード」は、イギリスのファッション業界に貢献したブランドや人物を表彰する、英国のファッション界で最も権威のある賞で、タイトルスポンサーはスワロフスキー（Swarovski）。今年は63のノミネートから17部門の受賞者が発表された。メンズウェア部門には、自身のブランドの他「ロエベ（Loewe）」のクリエイティブ・ディレクターを務めるJ.W.アンダーソン（J.W. Anderson）、ウィメンズウェア部門にはアーデム（Erdem）、ブランド部門には「ヴィクトリア・ベッカム（Victoria Beckham）」、モデル部門にはカーラ・デルヴィーニュ（Cara Delevingne）、インターナショナルデザイナー部門には「ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）」を手がけるニコラ・ジェスキエール（Nicolas Ghesquière）が輝いている。

　1949年にロンドンで生まれたアナ・ウインターは、1970年からHarpers & Queen誌でキャリアをスタートし、1983年から米国版ヴォーグのクリエイティブ・ディレクター、1986年から英国版ヴォーグの編集長を務めた。1988年に再びニューヨークに渡って米国版ヴォーグ編集長に就任し、現在はコンデナスト（Condé Nast）のアーティスティックディレクターも兼任している。功労賞（Outstanding Achievement）のプレゼンターを務めたジョン・ガリアーノは、「メゾン マルタン マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターに就任してから公の場に出るのは初めて。アナ・ウインターは、ジョン・ガリアーノが手がけたという黒地に白やグレーの刺繍が施されたロングドレスを着用した。