2018/05/14
トッズ、下期は増収に転じる見通し
2018/05/14
トッズ(Tod’s)グループは、2018年下期の業績に関して、既存店売上が増収に転じる見通しを示した。第1四半期の連結売上高は5.2%減の2億2610万ユーロ(約296億7300万円)だった。

第1四半期決算発表後の電話会議にて、当期の既存店売上高が4.4%減少したことについてあまり懸念していないと述べたエミリオ・マチェッラーリ(Emilio Macellari)最高財務責任者(以下、CFO)。第2四半期には既存店売上が増収に転じる可能性も示唆している。
また、第1四半期の業績については予想通りで、新体制に移行した結果がまだ目に見える形で表れていないとも説明した。
同氏は今年1月時点でも、組織再編後の新しい経営陣が実質的に機能し始めるのは下期以降になるだろうとの見方を示していた。
CFOは「新事業計画が予定通り遂行されれば、そう遠くないうちに十分に満足の行く業績が得られるだろう」と補足しており、あくまでも同社は中期的な成長に重点を置いていると繰り返した。
年間を通して発表するコレクション数を増やす計画で、今後は2ヶ月毎に新商品を発売することになるという。 「ファクトリー(Factory)」と名づけた新戦略のもと、よりクラシックな商品に注力し、コレクションの発表回数を増やすことで顧客との関係を深めることがねらいだ。他にも、モンクレール(Moncler)が同様の戦略を発表し、毎月新商品を発表する体制に切り替えている。
トッズグループの第1四半期におけるブランド別の売上高は、「トッズ」が2.8%減の1億1960万ユーロ(約156億9600万円)、「ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)」が8.7%減の3780万ユーロ(約49億6100万円)、そして「フェイ(Fay)」が12.2%減の1280万ユーロ(約16億8000万円)だった。
(2018年5月14日現在、1ユーロ=131円で換算)
with Reuters
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