2016/02/23
ミラノ ファッションウィーク、今シーズンは参加ブランド多数
2016/02/23
3月24日~29日に開催されるミラノ ファッションウィークでは、182のコレクションが発表される予定だ。「2009年以来の参加率だ」とイタリアファッション協会(CNMI)のカルロ・カパサ(Carlo Capasa)会長。

合計で73の公式ランウェイショー、99のプレゼンテーションが行われる。また、公式スケジュール外では、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」、「クリスティーナ・ティ(Kristina Ti)」、「マリリング(Maryling)」がショーを開催。期間中には各種ショップのオープニングパーティーや展覧会など、様々なイベントも予定されている。
更に今シーズンは、ミラノ ファッションウィーク史上初めて首相が開幕に姿を現すという。マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)現首相はファッション産業に高い関心を持っており、フィレンツェ市長時代にもファッションショーに出席しているほか、昨年にはアルマーニの美術館やプラダ財団のオープニングにも顔見せた。
レンツィ首相は明日24日、パラッツォ・レアーレで開かれる昼食会で、名だたるクチュリエやイタリアファッション界の有力者、そしてミラノ市長ジュリアーノ・ピザピア(Giuliano Pisapia)氏と同席する。

ファッションウィークは初参加のロシア人デザイナー「グリンコ(Grinko)」で幕を開ける。26日には、「ディーゼル・ブラックゴールド(Diesel Black Gold)」がミラノで初めてウィメンズコレクションを披露。
他に注目なのは、初参加の日本人デザイナー2組だ。日本人で初めて「DHLエクスポーテッド(DHL Exported)」を受賞した「アツシ ナカシマ(Atsushi Nakashima)」は26日にシコレクションを発表。また、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の支援プログラムに選出された西崎暢の「ウジョー(Ujoh)」は、アルマーニ・テアトロ(Armani/Teatro)で27日にショーを行う。

イタリアからもランウェイデビューを飾るブランドが2組登場する。前回メンズでミラノ初のショーを行い大成功を収めた「ルチオ・ヴァノッティ(Lucio Vanotti)」は、今度はウィメンズコレクションを発表する。「ピッチョーネピッチョーネ(Piccione.Piccione)」も、近年ミラノでコレクションを発表してはきたものの、ショーを行うのは初めてとなる。最終日の29日は、上記2ブランドの他にも「アルトゥール・アルベッサー(Arthur Arbesser)」や「ヴィヴェッタ(Vivetta)」、「サン アンドレス ミラノ(San Andres Milano)」といった若手が登場し、閉幕となる。
「ポート 1961(Ports 1961)」、「アントニオ・マラス(Antonio Marras)」のセカンドライン「アイム イゾラマラス(I’m Isola Marras)」が公式スケジュールに復帰するほか、イタリアのMoschilloグループに経営を任せている「リッチモンド(Richmond)」は引き続き参加するが、デザイナーがミラノから拠点を移した「ジョン・リッチモンド(John Richmond)」や、「ファティマ・ヴァル(Fatima Val)」はカレンダーから姿を消した。
ファッションウィーク閉幕にあたっては、サステナブル(持続可能)な取り組みに関するイベントが用意されており、化学物質の衣服・繊維産業における使用方法などを規定した文書が発表されるという。
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